PROFILE
大船渡市末崎町出身。
高校卒業後、東京の体育系の大学に進学。大学卒業後、都内のスポーツクラブに勤務。平成25年1月に大船渡市に戻り、応急仮設住宅での支援等を手伝う。
平成26年5月、特定非営利活動法人さんりくWELLNESS(ウエルネス)を立ち上げ、応急仮設住宅を廻り健康とコミュニティ作りの活動をしている。
【健康とコミュニティ作りに力を注ぐ】
東京のスポーツクラブに勤務していた熊谷さんは、東日本大震災津波発災の後、地元の大船渡市を訪れ、避難所を廻り体操教室を開催しました。
避難所でずっと座っている人や、横になってばかりいる高齢者を見て、「このままでは体力が落ち、寝たきりになってしまうなど、今後の生活に不自由が出るのではないか」と当時の印象を振り返ります。
そして、より本格的な高齢者の健康支援のため、平成25年に大船渡市に戻り、今は応急仮設住宅を中心に、体操教室の開催やコミュニティ作りに力を注いでいます。
【健康寿命を伸ばして元気な暮らしを】
教室を開催する中で地域の方々と触れ合う機会も多い熊谷さん。「最近では、災害公営住宅もでき、応急仮設住宅から引っ越す人も増えてきていますが、まだ応急仮設住宅を出ることができない人の中には、今後に不安を持つ人もいます。
また、引っ越した人の中にも、その都度コミュニティに溶け込む苦労もあるようですが、高齢の方々も元気に自分で活動するために、健康寿命が伸びてほしいです。これからは、地域単位で集まれるイベントや高齢者がもっと外に出て活動できる場があったら良いと思います。」と今後の暮らしのあり方と、コミュニティの活性への期待を話しました。