PROFILE

釜石市唐丹町出身。
岩手県立不来方高等学校卒業後、東京都内に就職。20歳で釜石市に戻る。
事務職員として勤務する中、平成27年2月に釜石市で“劇団もしょこむ”を結成し、3月29日に旗揚げ公演を行う。
演劇を通して若者の姿を発信している。

【仮設住宅をテーマにした演劇に反響】

 高校時代から演劇を観るのが好きで、自分でも演じてみたいと思っていた小笠原さん。釜石市の市民劇場に出演し、その交流が縁で劇団を結成しました。

 旗揚げ公演では「仮設住宅」をテーマに、震災から今に至る4年間の姉妹の心の葛藤と、前向きに進もうとする姿を演じました。

 劇団員の中には、実際に被災した人や支援に来ている人もいて、劇団内でも仮設住宅をテーマにすることに議論があったそうですが、公演後、来場者から「今後も震災をテーマにした公演を続けてほしい。」「内陸や県外でも公演をしてほしい。」と期待の声も寄せられました。

【劇団も心の復興のひとつ】

 沿岸地域の復興について「久しぶりに行ってみて“ここが変わってる”と思うことはありますが、どういうまちづくりで、どんな街になるのか、全体像として見えていないのが印象です。」と話す小笠原さん。

 「釜石市にもママさんバレーや草野球、合唱団等があるように、演劇も身近に感じてもらいたい。釜石市が、今の若者の姿を発信できる場所であってほしいと思います。復興に一番大事なのは、住んでいる人々が前に進もうと思う気持ちなので、劇団の活動も心の復興のひとつだと思います。」

 芸術・文化面での復興に期待が寄せられます。

 
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