PROFILE

陸前高田市出身
2002年4月、社会福祉法人大洋会の職員となる。
東日本大震災津波で被災し、廃業を余儀なくされた石川製油所(石川秀一代表)の技術指導を受けながら、2012年4月より青松館せせらぎで、気仙の特産品である椿油の事業に携わり、現在に至る。

【被災に負けず、地域の技術を継承】

 陸前高田市の市の花である椿。陸前高田市の沿岸部は、椿がたくさん自生しています。

 陸前高田市でおよそ50年以上の歴史がある石川製油所は、沿岸の椿から搾油し商品としていましたが、東日本大震災津波により自宅兼工場が被災。後継者も亡くされ、震災後の再建を断念していました。

 そのような中で、社会福祉法人大洋会では搾油の技術を継承し、地域の復興につなげたいとの想いから、石川製油所の協力のもと、2012年4月から椿の搾油に取り組んでいます。

 「化粧品のイメージがある椿油ですが、製造される椿油は調味料、調理用の油として使われます。きれいな黄金色で絞った油が濃く、食用に適した油なので、是非試して頂きたい。」と清水さん。

 技術の継承とともに、陸前高田の特産品としての期待が寄せられています。

【感謝とともに地元の良さを将来に】

 清水さんは「高田松原付近のベルトコンベアーが毎日、夜中遅くまで動いているのが印象的です。かさ上げ工事が進み、一気に風景が変わるのではないかと思います。他県からも継続して復興支援を頂いているので、地元の人間として感謝していますし、震災前の地元らしさ、地元の良さを、椿油だけではなく、将来に繋げていけたらと思っています。」と復興への想いを語りました。

 
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