PROFILE
大槌町出身
岩手県立大槌高等学校1年生。
父の影響で、5歳よりオートバイ競技のひとつであるモトクロスを始める。
東日本大震災津波発災時は小学6年生で、自宅が被災。震災と度重なるけがを乗り越えて、日本一の女性モトクロスライダーを目指し、トレーニングに励む。
【夢を諦めず、夢を励みに】
毎週末モトクロスの練習に励む阿部さん。東日本大震災津波で自宅が被災し「何もかも全部無くなってしまい、モトクロスをやれる状況ではなく、一度は辞めようと思いました。」と当時を振り返ります。
しかし、震災から1年半後の2012年秋には、日本一の女性モトクロスライダーになる夢を諦めたくないという気持ちに加え、両親の後押しもあり、再び夢に向かって走り始めます。
東北では数えるくらいしかいない女性モトクロスライダーとして大会に出場する阿部さん。
「震災後、改めてモトクロスの楽しさが分かりましたし、応援してくれる人も増え、励ましの声援もたくさん頂いているので、もっと頑張らなければという気持ちが大きくなりました。私が成績を残すことで、大槌や被災地に明るい話題をもって帰り、みなさんを元気づけたいと思っています。」と今の心境を語ります。
【明るい大槌町になることに期待を寄せて】
「震災から時間が経ってもまだ平らな土地ばかりで、あまり変わってないような気がします。自分たちが働いたりして力になることは難しいかもしれませんが、大槌や被災地が新しく、大きく、明るい町になってほしいと思います。」と、未来の大槌町へ期待を寄せました。