PROFILE
 神奈川県横浜市出身。大学卒業後、自動車メーカーに勤務、海外販売会社のマネジメントに従事。その後、国際機関で広報の仕事に携わる。

 東日本大震災津波が発災し、自らの経験を活かせる仕事がないかと考え、NPO法人ETIC.(エティック)の右腕派遣プログラムに応募、2013年3月に大槌へ。

 現在は、大槌復興刺し子プロジェクトで、生産、販売管理、販路拡大等の業務に携わっている。

【刺し子という商品を通して、大槌町の女性が自立するように】

 女性の自立を助けることに関心があった内野さんは、刺し子という商品の制作を通じて大槌町の女性の自立を助ける「大槌復興刺し子プロジェクト」に参加しました。

 刺し子とは、東北地方に伝わる伝統技術を用い、コースターや衣類などに模様を刺しゅうしたもの。

 自宅や応急仮設住宅などの狭いスペースでも布と糸があれば制作できる内職として、売上は女性たちの貴重な現金収入となり、また、働くことで生きがいを創出しています。

 「支援とか被災地の商品だからということでなく、商品の価値を高め、売上を伸ばすことで大槌町の女性が自立していければいいと思います」と内野さんはこれからの大槌町への思いを語ります。

【自立するために継続的なサポートを】

 「都市部に比べて沿岸地域では、会計や法務面など、事業を進める上で専門的にサポートしていただける方を見つけにくい点があります。大槌町が自立するためにも、ボランティアに来たことがある方とか企業の方たちに、引き続き力をお借りし、つながっていられるような場所になったらいいなと思います」と、これからのサポートへの期待を述べました。

 
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