【沿線の復興を実感しながら】
高校時代から憧れていた、鉄道運転士になる夢を叶え、毎日、三陸鉄道リアス線の宮古駅〜久慈駅間の列車に乗務する古舘さん。
「安全に運転するのはもちろんのこと、ブレーキ操作や駅への侵入する速度など、乗り心地の良い運転を心がけています。三陸鉄道の中で一番運転のうまい運転士になることが目標です」と話す古舘さんは、日々運転技術を磨き、その手応えを感じています。
ワンマン運行をする三陸鉄道は、接続の案内や沿線の観光案内などの車内アナウンスも運転士の仕事です。「観光や団体のお客様が乗車した時は、三陸沿岸の魅力が伝わるようアナウンスも工夫しています。季節ごとの自然豊かな風景や車窓から眺める海の景色もお薦めですが、東日本大震災津波で被災した地域の復興が進んでいく姿も見てほしいと思います」と、古舘さんは日々の乗務から復興を実感しています。
【鉄道を通した“おもてなし”を】
「3月23日に三陸鉄道釜石駅〜宮古駅間が開通し、県内外のお客様が増えていると感じます。多くのお客様に利用してもらい、車内が賑やかになると自分も元気付けられてうれしく、運転するやりがいを感じます。お客様を目的地まで安全にお届けしますので、是非三陸鉄道にご乗車ください」と、鉄道を通した古舘さんの“おもてなし”は続きます。
【PROFILE】
宮古市川井出身。
JR山田線で列車通学をする中で鉄道や運転士に興味を抱き、その道に進むことを決意した。
平成29年、三陸鉄道株式会社に入社し、2年間運転士の見習いとして勤務した後、平成31年3月16日、運転士としてデビューした。
現在は、宮古駅〜久慈駅間の列車に乗務している。