【PROFILE】
山田町出身。
山田町の小・中学校に通い、宮古市の高校を卒業後、盛岡市に就職した後、2017年、もっと山田町を知ってもらうような仕事がしたいと思い、Uターン。
現在、一般社団法人 山田町観光協会に勤務し、かき小屋や海水浴場での手伝いをはじめ、町内外のイベントなどで山田町の魅力を発信している。
【地域の特徴を強みに】
就職先で同僚から「山田町には何があるの?」「場所がよく分からない」などの話を聞くことがあり、生まれ育った町をPRしたいと感じた平野さんは、地元に戻り、観光協会でその思いを仕事に生かしています。
「自分も観光協会で働いてみて、地元の魅力に気づいたことも多くあります。山田町には、1年を通して、季節に合わせた楽しみ方があります。“かき小屋”は人気ですし、プライベートビーチのような雰囲気のある“荒神(あらがみ)海水浴場”はインスタ映えすると、多くの人が訪れます。海のものを食べに山田に行こう、海水浴なら山田、と思ってもらえるように、今ある山田町の特徴が強みになればいいと思います」と平野さんは話します。
【山田町が“観光の目的地”となるように】
「復興が進むにつれ便利になってきていると思います。津波災害から住民を守るために防潮堤が必要な反面、海が見えなくなっていくのは寂しいですね」と平野さんは、変わっていく地元の風景に思いを寄せます。
これからの山田町について「三陸沿岸道路の開通で山田を通り過ぎてしまうのではないかという不安の声も聞きます。山田が通過点にならず、“観光の目的地”となるためにも、この町の魅力を県内外にPRしていきたいと思います」と笑顔で話す平野さんの活躍が期待されます。