【PROFILE】
釜石市出身。
大学卒業前、帰省した際に東日本大震災津波発災。
カナダでのワーキングホリデーが決まっていたため、翌月から1年間カナダで生活する。帰国後、東京で2年間働き、2014年、釜石市にUターン。
2016年から藤勇醸造株式会社に勤務。

【認められた商品開発力】
 “富士醤油”で知られる藤勇醸造株式会社は、明治35年創業で、味噌の醸造から始まりました。同社で、小山さんは広報と商品開発を担当しています。

 「震災後、2年ぐらい味噌が出荷できない時期がありました。加えて、全国的に味噌の需要が減っている中、健康にもよい味噌をもっと気軽に味わってもらいたいとの思いから、“みそケーキ”を開発しました」と話す小山さん。

 開発した“藤勇十割糀みそケーキ”は、2016年、岩手県の産農林水産物を使用した加工食品を紹介・表彰する“岩手ぅんめぇ~もん!グランプリ”で優秀賞を受賞。
2018年の同大会では、お米と糀だけで作った甘酒をベースに、五穀がブレンドされた甘酒“五穀甘糀”が最優秀賞を受賞するなど、小山さんは、積極的に商品開発に取り組んでいます。

【世界に向けた釜石ブランド】
 震災後、4種類の商品を開発してきた小山さんは「震災が起きていなかったら来なかったであろう人が全国から来て、多くのサポートをしていただいています。商品開発を通して、自分自身が楽しく仕事をすることで笑顔になる人が増えればいいと思いますし、来年のラグビーワールドカップには日本だけではなく、世界中からお客様が来られると思うので、これからも商品開発に力を注ぎたいと思います」と話します。

 老舗ブランドに若いアイディアが加わり、これからは国内だけでなく、世界に向けた釜石発のブランド展開に期待が寄せられます。

 
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