【PROFILE】
沖縄県出身。
東京の大学を卒業後、首都圏で教員として働くも転職を考え、オートバイで旅行中、大船渡市を訪れる。
2016年11月、大船渡市地域おこし協力隊として採用され、現在、コミュニティ農園やICT(情報通信技術)を活用した事業などに携わる。
【農業からICTまで幅広く活動】
下地さんは、大船渡市地域おこし協力隊の一員として、みんなで野菜を育てるなど、農業体験ができる“コミュニティ農園”で活動しています。
併せて、これまで勉強したスキルを生かし、地元企業のICTを活用した事業の手伝いや、プログラミングなどを教える活動も行っています。
「インターネットの環境があれば、どこにいても仕事はできます。スマホやタブレットの使い方なども教えているので、ICTの“なんでも屋”です。畑が休みになる冬は、鳥獣被害対策として、株式会社地域活性化総合研究所が開発した鹿を検知するセンサーのプログラムや設定の変更、フィールドに出て実際に鹿が捕獲されているかなどの確認もしています」と、下地さんは、忙しい日々を送っています。
【地域に根付いたビジネスの展開】
「オートバイでいろいろな地域に行きましたが、なかなか気の合う人がいませんでした。大船渡は人柄がよく、気の合う人もたくさんできました。地域にはいいところもあれば自分に合わないところもあるので、旅で通り過ぎるだけでなく、1年単位で住んでみないとその地域の良さは分からないと思います。これからもプログラムの勉強を続け、将来はこの地で、ネット関係のビジネスを展開していきたいと考えています」と話す下地さん。
下地さんの活動をモデルケースとした、大船渡市地域おこし協力隊の今後の活動の広がりに期待が寄せられます。