【PROFILE】
陸前高田市出身。
高校まで陸前高田市で過ごし、卒業後は、他の地域に出てみたいとの思いから、大阪の専門学校に進学し、水産について学ぶ。
3年半ほど大阪で過ごした後、陸前高田市に戻り、家業のカキ養殖に携わり、現在、カキの生産者として、カキのブランド化や、観光と連動する漁業体験プロジェクトなどに取り組む。

【カキを通して陸前高田市の魅力を発信】
 子どもの頃から、いずれは陸前高田市で水産業に携わりたいと思っていた佐々木さんは、水産業を通して、活気ある陸前高田市のまちづくりに力を注いでいます。

 「カキは冬場に食べるイメージがありますが、身入りがよく、味がいいのは4月から5月初旬の春先です」と話す佐々木さん。

 生産者の目線から、一番おいしい時期に食べてもらいたいと、春先のカキを“雪解け牡蠣”と名付けブランド化しました。

 「ブランド化に取り組み始めたのは震災の翌年からです。“雪解け牡蠣”は、東京をはじめ全国に出荷していますが、その特徴は、殻を開けた時の身の大きさやプリッとした見た目です。食感もよく濃厚な味わいは好評をいただいています」と語る佐々木さんは、カキを通して全国に陸前高田市の魅力を発信しています。

【漁業体験で観光面をサポート】
 佐々木さんは、「広田湾遊漁船組合」を立ち上げ、漁師の船に乗り、養殖現場を見学するなどの漁業体験を行うことで、観光面でも陸前高田市の魅力を発信しています。

 「今は、自分たちの地域に眠っている魅力を掘り起こしている段階です。地域に居る人だからこそできること、移住してきた人と一緒にできること、協力しながら昔のように活気ある街にしたい」と、佐々木さんの地域の特色を生かしたまちづくりへのチャレンジが続きます。

 
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