【PROFILE】
宮古市出身。
宮古高等学校卒業後、1年ほど宮古市にいたが、その後、盛岡、仙台で暮らし、実家の印刷会社を手伝うために、平成19年、宮古市に戻る。
現在、花坂印刷工業株式会社代表取締役として家業を営むと同時に、平成27年11月からは、テーマを観光に絞り、見識を高めるための勉強会「宮古観光創生研究会」で精力的に活動する。
【交通インフラをチャンスに】
自分たちがこれから生きていくための学びを深めようと、有志が集まり、情報の共有や意見交換を行う「宮古観光創生研究会」代表の花坂さんは、これからの観光の持つ可能性を強く感じています。
「人口減少に加え、宮古市では、三陸復興道路、宮古盛岡横断道路、宮古・室蘭フェリーの就航など、交通インフラが変わることで、ストロー現象が懸念されていますが、逆に、交通の便がよくなることで、チャンスがあるのは観光だと思います。宮古市の基幹産業は、観光、水産業、製造業ですが、地域資源として、三陸の中でも知名度の高い“浄土ヶ浜”がある宮古市の観光は大きな魅力だと思います」と、花坂さんは、観光を軸とした宮古市への誘客に期待を寄せます。
【地域全体で観光を担う】
「観光は、お客さんに喜んでもらって自分たちもうれしいと感じるものなので、ポジティブに考えられるテーマです。“食”や“文化”なども含み裾野の広い産業なので、地域全体で取り組んで盛り上がっていけば宮古市が活気付くと思います。“作られた観光”は見透かされる時代なので、今あるもの、新しく作らなくてはならないものを考え、観光商材にしていけばよいと思います」と語る花坂さん。
これからは、宮古だけに留まらず、三陸、岩手、東北と、観光振興を共有、連携できる勉強会を開催し、地域発の観光を提案していきます。