【PROFILE】
神奈川県出身。
小学校から大船渡市で暮らし、横浜の大学に進学。卒業を控えた春休みに、帰省していた大船渡市から横浜に戻る途中で東日本大震災津波に遭遇。横浜に帰る手段もなく、決まっていた就職も断り、そのまま大船渡市に残ることを決意。
大船渡市の臨時職員を経て、現在、(一社)大船渡市観光物産協会観光振興支援員として活躍する。

【県外からの支援を感じながら復興へ】
 「小さい頃から大船渡で育ったので、出身を聞かれたら大船渡市と言ってます」と笑顔を見せる佐々木さんは、現在、観光振興支援員として、県内外での物産展への出店や、協会のブログ・SNSなどで情報発信を担当。
 また、大船渡市のPR活動を行い、旅行会社などへ団体旅行の誘致活動なども行っています。

 「昨年の4月には、復興商店街“キャッセン大船渡”がオープン。11月には、かもめの玉子で知られるさいとう製菓が“かもめテラス”をオープンするなど、町も活気付いてきました。ただ、かさ上げをしただけの場所も多く、本格的な復興はこれからだと思います」と佐々木さんは、復興の印象を語ります。

 県外に出向くことも多い佐々木さんは「首都圏に行くと、震災の風化は感じながらも、“大船渡はどうですか”と声をかけられることも多く、まだまだ心配してくれる人も多くいます」と、県外からの支援を感じています。

【町の元気がお客さんを集める】
 これからの大船渡市について「町そのものに元気な雰囲気があればお客さんも集まると思います。大船渡には、それぞれが工夫を凝らした“さんまラーメン”を提供する店が7件あります。食べ歩きもお勧めですし、お客さんが力を抜いて、ゆっくり楽しめる町になればいいと思います」と話す佐々木さんは、食、物産、観光など大船渡市の魅力発信に力を注いでいます。

 
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