【PROFILE】
東京都出身。
株式会社パソナ入社後、人材派遣の営業に携わる。
震災後はボランティア活動を行い、平成24年に休職制度を活用し、「釜石ひとつなぎ自然学校」で活動。復職後、社内ベンチャー制度を活用し、平成27年4月、釜石市で「株式会社パソナ東北創生」を設立。
首都圏の大学生や企業と沿岸部の事業者をつなぐスタディツアーや企業研修のコーディネート、釜石に移住し起業するローカルベンチャーを企画、運営している。
【釜石と首都圏の結びつきを】
戸塚さんは、被災地域から学ぶスタディツアーや企業研修をコーディネートする中で、「東京でまちづくりに関わっている感覚を得るのは難しいですが、釜石では、まちの未来をつくるために20代、30代の人がリーダーとして活動している姿に力強さを感じます。震災を経験した三陸沿岸の人から学ぶことは多く、継続的なつながりや、釜石と関わりを持てるようなツアーを提案したいと思っています。」と、釜石と首都圏との結びつきへ意欲を燃やします。
釜石の変化について、「釜石だけで暮らしていると分からないと思いますが、東京と行き来していると街の変化を感じます。震災の風化は確かにあると思いますが、首都圏でもいつ地震があるか分かりません。ここでの教訓を生かすためにも風化させないようにしたいと思います。」と、戸塚さんは話します。
【釜石の可能性に期待】
これからの活動について戸塚さんは、「個人が自分で自由に生き方や働き方を選択できる社会を目指していきたい。釜石はいろいろな挑戦が生まれるまちになればいいと思います。移住して働くだけでなく、自分で事業を起こし、自発的に自分の生き方、働き方を選べるところを釜石から発信していきたいと思っています。」と、これからの釜石の可能性に期待を寄せます。