【PROFILE】
大槌町生まれ。 小・中学校は大槌。釡石の高校を卒業し、東京農業大学に進学、醸造科学科で主に日本酒について学ぶ。
大学1年生の時に東日本大震災津波が発災。 実家の「赤武酒造」は被災したが、同年、盛岡に移転し業務を再開。
大学卒業後は赤武酒造に入り、新銘柄「AKABU」をはじめ、全国に通用する酒造りを目指している。

【全国に通用するお酒を岩手から】
 東日本大震災津波で被災した「赤武酒造」は、被災後盛岡に拠点を移し、業務を再開。

 大学入学時、いつかは実家に帰って酒造りをやるのだろうと思っていた古舘さんは、東日本 大震災津波もあり、違う道に進むことも考えましたが、大学3年生の時に岩手に戻り酒造りをすることを決意しました。

 岩手に戻ってからは、赤武酒造の銘柄「浜娘」に加え、新銘柄 “AKABU”の醸造を始めた古舘さん。「“AKABU” は、東京での勉強の経緯を踏まえ2014年にできた銘柄で、きれいで味わいのあるお酒。口にふくんだ時の膨らみ、味わいを楽しんでほしいです。全国の皆様が美味しいと思える、全国に通用するお酒を作りたいという想いからスタートしました。」と “AKABU”への想いを話します。

【岩手ブランドを目標に】
 旧友に会いに大槌に行くことがある古舘さんは「昔の大槌の街並みが記憶にあるので、それと比べると違うなと感じます。いつかは大槌町で酒造りをしたいと思いますが、そのためにも今はまず、盛岡で良いお酒を作り、土台を作らないといけないと思います。」と故郷への想いを忘れません。

20代から30代の若者を中心に酒造りをしている赤武酒造。「量とかではなく、『岩手のお酒』と言えば “AKABU” と言われるようにしたい。」と、今後の目標について古舘さんは話します。

 
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