【PROFILE】
久慈市出身。
岩手大学大学院に在学中発災。震災当時、陸前高田に来る機会があり、仮設商店街のオープニングイベントの手伝いなどを行ったが、もっと自分にできることはないかと考え、平成25年に陸前高田市に移住。26年から同市観光物産協会の専門部会に勤務。
28年、一般社団法人マルゴト陸前高田を法人化。
現在、民泊を始め、陸前高田への交流人口を増やすための企画と受け入れ業務を行う。
【“学び”の要素を強みとして】
陸前高田への企業研修、大学の授業、中学・高校の教育旅行、インバウンドの誘致など、交流人口を増やすことを事業の柱としている一般社団法人 マルゴト陸前高田。
「震災を機に、今まで来るはずのない大勢の人が陸前高田に来るようになりました。その人たちの多くは陸前高田に愛着を持ってくれる一方、この街で起きたことやゼロからのまちづくりを“学び” として持ち帰りたいと思っています。その“学び”の要素があることが陸前高田の強みだと考えています。」と、同市への訪問の特異性を話す越戸さん。
「多くの人が訪れることで地域の人達も視野が広がります。このことは地域づくりのひとつだと思っています。」と、人と人との交流の大切さを話します。
【人のつながりを生かしたまちづくり】
越戸さんが行う民泊は民宿と違い、実際に農業や漁業を体験してもらって、民家での生活を共にする中で人とのつながりを深めていくものです。「現在、約160軒の 民家に協力をいただいています。今年秋までに280軒の民泊家庭を確保し、対応したいと考えています。」と、交流人口の増加に合わせた受け入れ態勢に力を注ぐ越戸さん。
これからも人の絆を深め、地域の活性化につながる活動を続けていきます。