【PROFILE】
千葉県鎌ケ谷市出身
東京でホームページ制作の会社に勤務している時に東日本大震災津波が発生。
現地の様子をブログで知り、平成23年4月にボランティアとして陸前高田市を訪れ多くの人に出会う。
東京に戻ってから、この先自分自身が震災とどう関わっていくかを考えた末、同年5月に大槌町に移住。
平成28年10月から「大槌食べる通信」という食べ物付き情報誌の発行を行っている。

【生産者と消費者を結ぶ情報誌】
 「大槌食べる通信」は、年4回発行の食べ物付き情報誌です。ホタテやカキといった大槌の食べ物と、そのつくり手等を紹介する読み物とがセットで定期購読者のもとに届けられます。

 「地元の人は、“ここにはなにもない”と言いますが、そんなことはない。三陸の海産物は東京や県外では高い評価を受けています。地元の人に自信をもってもらいたい。」と、食材の魅力発信に力を注ぐ吉野さん。地元の人が見て「自分の町はこんなにきれいなんだ」と気付いてもらえるような紙面づくりを心がけています。

 「生産者を紹介することで消費者も安心する。素材を知ることで食事のことを考え直すきっかけになればと思います。」と、吉野さんは生産者と消費者の橋渡しの重要性を語ります。

【大槌を故郷と思ってほしい】
 次世代に向けて、魅力ある大槌の環境保全や地域のための人材育成なども見据える吉野さん。

 「震災後たくさんの人が訪れましたが、6年経つと疎遠になってきます。“食べる通信”で、その関係をもう一度つなぎ直し、大槌を故郷のように思ってくれたら嬉しい。」と、「食べる通信」を通じて大槌と他地域の人々とを結び付けていくことに意欲を燃やします。

 
↑先頭に戻る