未来のさんりくびと一覧

【PROFILE】

大槌町吉里吉里出身。岩手県立不来方高校3年生。
東日本大震災津波発災時は小学校6年生。
自宅が被災したこともあり家族で矢巾町に転居。不来方高校進学後はカヌー部に入部。
今年開催された「希望郷いわて国体」では、少年女子カヌースプリント・カヤックシングル500m、200mで優勝。二冠を達成。

【大勢の人の応援に感謝】
 震災後、生まれ育った大槌町に残ることを切望していた中前さんですが、家族の説得もあり、矢巾町に転居し中学校に進学。

 「その頃は沿岸と内陸のギャップを感じ、沿岸の人たちは不自由な生活を強いられているのに、自分はこんなに楽をしていいのだろうかと思いました。」と当時を振り返ります。

 不来方高校に進学してからは、アットホームな雰囲気に惹かれカヌー部に入部。

 二冠に輝いた「いわて国体」での活躍について、「自分が好成績を残したというより、周りの人が喜んでくれるのがとてもうれしい。大勢の人から応援してもらったことを実感しています。」と感謝の気持ちを話します。

【多くの人に元気を与えるアスリートに】
 カヌーに出会ったのは高校に入ってから。先輩からの「できないことはない。できるまでに時間がかかるのは人それぞれだけど、結果的にできるはず。」との言葉を大切に練習に励んできた中前さんは、高校卒業後もカヌー競技を続け、東京オリンピック出場を目標にしています。

 今も時々は大槌に帰るという中前さん。「大槌での暮らしが今の自分にとって大事なものになっている。自分より小さい子供たちが思いっきり遊べて成長できる大槌になってほしい。」とふるさとに想いを寄せます。

 カヌーを通して、多くの人を元気づける中前さんのこれからの活躍が注目されます。