【PROFILE】
山田町出身。
山田町の小中学校を経て、高校からは山田町から宮古市に通学。
高校卒業後、簿記資格習得のために、姉のいる秋田市へ転居。平成27年夏に山田町に戻り、同年11月から“道の駅やまだ”に勤務し、接客、レジ業務を担当。
特産をはじめ、山田町の魅力を発信する。
【ふるさとの復興に期待】
東日本大震災津波発災当時は中学3年生。卒業式を迎えることができなかった、と当時を振り返る福士さん。復興が進む山田町の印象について「道路も整備されて、いろいろなところにも行きやすくなりましたが、まだ堤防は完成しておらず、新しい災害に対しては少し不安もあります。私の周りでも、まだ応急仮設住宅で暮らす人がおり、早く家が建ち、震災前の生活に戻ればよいと思っています。」と、話します。
秋田市での暮らしを経験した福士さんは「都会は買い物などが便利ですが、山田は人と人の距離が近く、周囲の人と気軽に話すことができて、とても過ごしやすい街だと思います。」と、帰郷したふるさとへ想いを寄せます。
【復興支援から真の観光へ】
沿岸地域の“道の駅”の中でも人気が高い“道の駅山田”には、観光客をはじめ多くの人が訪れます。福士さんの担当は接客やレジ業務です。「“道の駅”で働くようになってはじめて知りましたが、山田町は、秋は松茸、冬は椎茸やカキ、夏になればウニとおいしいものがたくさんあります。今は、観光に合わせ、震災からの復興の状況を見に来たという人も多いと思いますが、山田の食べ物や景色を見て、山田を好きになってくれる人がもっと増えればいいと思います。」と笑顔で話す福士さん。接客を通した山田町の魅力発信に今日も精力的に取り組んでます。