PROFILE
神奈川県横浜市出身。
大学卒業後、株式会社リクルートエージェントに入社。
平成23年9月、被災地の子ども達の学習指導と心のケアを行う、放課後学校「コラボ・スクール大槌臨学舎」の立ち上げに参画し、平成23年12月、同校を設
立。代表として現在に至る。
【地域とコラボする子ども達の学びの場】
子ども達が安心して学べる環境を作り、自発的に学ぶことを目指す「コラボ・スクール」は、平成23年7月、宮城県女川町で開校しました。
大槌町は、他の沿岸地域に比べ子ども達の仮設住宅の入居率が高く、狭い仮設住宅では勉強の場と生活空間を分けることが困難でした。そんな大槌町での開校が切望される中、平成23年12月、放課後学校「コラボ・スクール大槌臨学舎」が開校。現在、小中高校生合わせて約200人が登録し、1日100人程度が通っています。
「通常の私塾とは異なり、“コラボ”と名が付くように、教育委員会や学校等と情報交換を通して連携し、大槌町の目指す教育をベースに運営しています。」と代表の菅野さんは話します。
【課題を“自分事化”して考え取り組む】
同校で高校生は、自習すると同時に地域の課題を自分で見つけ、自分で行動してみる“マイプロジェクト”に取り組んでいます。
「都会の子どもに比べて“何かを学ぼう、何かを変えたい”という意識が高く、“マイプロジェクト”の中では遠くの問題ではなく、身近にある課題をどうやったら解決出来るかを真剣に考えています。周りにある課題を自分の事だと思い解決していく“自分事化”です。」と、菅野さんは子ども達の変化を感じています。
今後は、“勉強サプリ”など、ITを活用した学びの場の提供が期待されます。