第74号(平成26年11月1日)の写真

 釜石市の尾崎神社と山神社の合同例大祭「釜石まつり」が、10月17日(金)から19日(日)の日程で開催されました。

 10月18日(土)には、大漁旗をたなびかせた漁船が勇壮に釜石湾内を周回する「曳き船まつり」が行われ、港の周辺は大勢の人々が集まり活気にあふれました。

 「曳き船まつり」は、海の安全と大漁を願う尾崎神社の伝統的なまつりで、漁船に乗せられた神輿(みこし)がご神体を迎えに海を渡ります。

 震災の年はわずか2隻の漁船で行われた「曳き船まつり」でしたが、今年は12隻が参加。湾内を3周しながら、船上で伝統芸能の虎舞や神楽を披露すると、観客から大きな拍手と声援が送られました。

 最終日には、両神社の神輿による合同渡御が市の中心部で行われ、帰省客や観光客、復興関係者など多くの人で賑わい、伝統的な地域の祭事が、復興に向けて歩み続ける住民を励ます一日となりました。

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震災後初、地場産業振興のための大物産展 開催

 10月25日(土)と26日(日)の両日、東日本大震災津波の影響で開催が見合わされてきた「大船渡市産業まつり」が、4年ぶりに同市盛(さかり)町の市民体育館で開催されました

 このイベントは、被災した生産者等の事業再開が進むとともに、会場である市民体育館の復旧工事が完了したことから復活。同市の海産物や農産物、伝統工芸品などを一堂に集め、地場産業を内外に広くアピールする目的で行われました。

 会場では、地元の海産物や加工品、新鮮な野菜などを販売するおよそ60のブースが並び、ふるさと味自慢コーナーや同市と交流のある都市の物産展ブースも設けられ、多くの来場者で賑わいました。

 今回のイベントでは、震災後に開発された新商品や新たに起業した事業者の商品等も紹介。事業者たちは新しい販路開拓に期待を寄せていました。

 また、10月25日(土)、同時に開催された「三陸大船渡さんままつり」では、炭火で焼いたおよそ2,000匹のサンマが無料で振る舞われ、来場者たちは脂が乗った秋の味覚を楽しみました。

 

漁師のなりわいの場「机浜番屋群」12月下旬に完成予定

  三陸海岸北部、断崖の自然景勝地「北山崎」や「鵜の巣断崖」を有する田野畑村にある「机浜(つくえはま)番屋群」は、貴重な漁村の原風景をとどめる、「番屋」と呼ばれる漁師の作業小屋や倉庫など大小25棟で構成されていました。

 平成18年には水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」に選ばれ、地元漁師の作業場として漁業活動の一翼を担うのはもとより、漁業や漁村文化を体験する「番屋エコツーリズム」の拠点としても多くの観光客を受け入れていました。

 その番屋群は、東日本大震災津波ですべてが流出。

 同村は平成25年10月、国の復興交付金を利用し、番屋群の再建に向け着工し、平成26年10月10日(金)に建物本体の建築工事が完了。現在は、12月下旬の完成を目指して外構工事中です。

 再建される番屋群は、食体験番屋、塩づくり番屋、海体験番屋、ふれあい番屋、学びの番屋などで構成され、地元料理や製塩などの体験ができる他、地元の漁業者が生業に利用する漁師番屋を設置します。

 机浜番屋群の再生は、田野畑村の復興のシンボルとして、また、漁村文化の発信と体験観光の拠点として、今後の交流人口の増加が期待されます。