第40号(平成25年5月15日)の写真

 東日本大震災津波により校舎が全壊した、山田町立船越小学校の移転新築工事が始まりました。これは、岩手・宮城・福島三県の被 災校舎移転新築工事の中で最も早い着工となります。

 工事に先立ち、4月24日(水)には安全祈願祭が開催され、児童も校舎建設予定地を見学しました。

 新校舎は海抜23mの旧校舎の裏山に建設する計画で、旧校舎と比較して10m高い位置に建設されます。建物の竣工は、平成26年 2月半ばを目指しています。

 現在、児童は、「陸中海岸青少年の家」の会議室において授業を受けていますが、新校舎での授業開始は、平成26年4月からを予定しています。

 町としては、今の6年生の卒業式を新校舎で行いたいと考えており、新校舎の完成に期待が寄せられています。

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高田松原の松苗木が地元に里帰り

 東日本大震災津波により、奇跡的に残った一本松を除いて、長さ2キロ、7万本のクロマツから成る「名勝高田松原」のほとんどが消失しました。こうした中、「震 災前年に高田松原にて採取されていた松ぼっくりから、奇跡の一本松の後継樹を育成しよう」という声が上がり、平成23年5月、「高田松原を守る会(事務局:陸前高 田市)」からの依頼により、森林総合研究所東北育種場(滝沢村)が苗木の育成を行うことになりました。

 東北育種場では、同年5月31日に播種し、奇跡の一本松の後継樹の育成を開始。その後、種は6月下旬に発芽し、以降、間引き、施肥、病虫害防除、越冬仮植などの管理が行われ、600本が順調に生育しました。

 昨年5月には、その半分にあたる300本が、「高田松原を守る会」の「自らの畑で育てたい」という要望に応え、引き継がれました。残り300本の苗木は育種場で引き続き育成され、20〜30cm程度に成長したことから、先月28日(日)に、「高田松原を守る会」の畑に植え付けが行われました。これにより、全ての松苗木が陸前高田市に里帰りしたことになります。

 「高田松原を守る会」は、高田松原の松林を守り育て、次世代に伝え残すことを目的に平成18年に発足。育成中の苗木は将来、松原に戻し、高田松原の再生に取り組みたいとしています。

 

平成24年度 復興実施計画の進捗状況及び実施計画の改訂について

【進捗】
 平成24年度の目標に対する進捗率は、「計画以上」「順調」が61.8%(245指標)ある一方、「遅れ」「未実施」が38.2%(151指標)となっています。ただし、「遅れ」「未実施」には、他の有利な制度を利用したものや、ニーズが計画値を下回ったものが77指標あります。それらを差し引くと、実質的な遅れは18.7%(延べ74指標)となります。

 「遅れ」の原因としては、関係機関等との調整や事業用地の確保の遅れ、入札の不調等により、事業着手が遅れたもの等が挙げられます。  これらの遅れ解消のため、①人材・資材の確保、②事業用地を円滑に確保するための手続きの抜本的な簡素化等の対策に取り組んでいきます。

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【改訂について】
 今年度は、基盤復興を目指す復興実施計画(第1期)の最終年度となります。

 復興をさらに加速するため、事業の追加・廃止等を行いました。追加35事業、廃止・休止7事業、整理後の延べ事業数は、491事業。主な追加事業は、「安全の確保」に関する事業として「除染廃棄物処理円滑化事業」、「暮らしの再建」に関する事業として「被災県立病院整備事業」、「なりわいの再生」に関する事業として「被災地域商業復興支援事業」等があります。

 

第4回東北子どもまちづくりサミット

 5月5日(こどもの日)に、宮城県仙台市の仙台国際センターで、「第4回東北子どもまちづくりサミット〜ぼくらがうけつぐ夢のまち〜」(主催:公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン)が開催されました。

 震災後の平成23年5月に、小学4年生から高校生までの子どもたち自身が、自分たちのまちをよりよくしていくための活動を行う「子どもまちづくりクラブ」が発足。岩手県の陸前高田市、山田町、宮城県の石巻市でそれぞれの地域振興に向けた様々な活動をしており、国や自治体への政策提言も行っています。

 そのメンバーが一堂に会し、午前中は活動例として、山田町の特産であるマツタケとシイタケをミックスしたイメージキャラクター「まつしい」の作成、陸前高田市の「あかりの木」の作成、石巻市の「子ども センター」の設置、「高田松原公園地区の震災復興記念公園のあり方についての提言(陸前高田市子どもまちづくりクラブ)」、「復興基本計画についての提言(山田町子どもまちづくりクラブ)」等、各地域の活動実績が発表されました。

 午後はメンバー及び来場者との意見交換が行われ、参加した子どもたちは「自分たちの思いを形にして伝えることができた」と語ってくれました。

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