第60号(平成26年3月15日)の写真

 東日本大震災津波が発生したあの日から3年を迎える3月11日。岩手県・山田町合同追悼式が山田町中央公民館(同町八幡町)で開かれ、ご遺族や関係者など400人以上が参列しました。

 開会に先立ち、華道家・前野博紀さんが奉納献花を行い、震災が発生した14時46分には参列者全員が黙祷を捧げました。
 東日本大震災津波により、岩手県内では、4,672名の尊い命が奪われ、今もなお、1,142名の方々が行方不明になったままです。(平成26年2月28日現在)

 達増知事は、式辞で「失われたものはあまりにも大きく、哀惜の念に堪えません。時の経過とともに、この大災害について報じられる機会が減少するなど、大震災津波の風化が懸念されています。今を生きる私たちは、犠牲になられた方々の遺志に報いるためにも、東日本大震災津波の惨状や、その経験の中で得られた教訓を改めて心に刻み、後世に伝えていくという使命を果たしていかなければなりません。県としても、本年を本格復興推進年と位置付け、市町村や国と一体となり、様々な方々と連携しながら、防災施設の整備等による安全の確保、住宅、宅地の整備をはじめとする生活の再建、水産業などのなりわいの再生をさらに進め、未来につながる復興を強力に推し進めてまいります」と復興への決意を述べました。

 また、ご遺族を代表して、山田町飯岡の内舘伯夫(みちお)さんは「亡くなられた皆さんが感じた恐ろしさ、冷たさ、悔しさを思えば、生きている私たちの困難は乗り越えなければならないと思います。大切な人を亡くした私たちの悲しみと悔しさを、何かを許したり、誰かを思いやったり、時には人の手助けとなることで、優しさに変えてゆくこと、そして生きている私たちが、当たり前のことを幸せだと感じ、一日一日を大切に生きることが、亡くなられた皆さんに対する最大の敬意であると信じ、毎日を過ごしていきます」と追悼の辞を述べました。

 閉会後に行われた一般献花には、山田町の方々などの大勢の方が訪れ、捧げる花に、在りし日の大切な方々への想いを寄せ、残された自分たちのこれからに、決意を新たにする一日となりました。

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大槌中学校「語り部プロジェクト」がカナダ・ビクトリア市で開催されました

 東日本大震災津波で被害を受けた大槌町立大槌中学校では、全国からの支援に感謝する気持ちを伝えるため、生徒らが県内外に出向き、交流しながら復興への想いを伝える「語り部プロジェクト」に取り組んでいます。

 この「語り部プロジェクト」が2月21日(金)〜22日(土)、太平洋を越えたカナダ・ビクトリア市で開催され、同校3年生で歌手の臼澤みさきさんが「語り部」を務めました。
 ビクトリア市は、盛岡市の姉妹都市として交流を深めており、震災直後から多くの支援をいただいています。

 今回の企画は、支援に対する感謝の気持ちを伝えるため、盛岡ビクトリア友好協会の協力のもと実現されました。

 「語り部プロジェクト」は、同市の市役所、セントマーガレット高校、クライストチャーチ大聖堂の3か所で開催。臼澤さんが、写真や映像を交えながら震災の様子や学校生活の様子を紹介し、歌声も披露。

 会場には多くの市民が集まり、大きな拍手に包まれました。

 臼澤さんは「ビクトリア市からの支援で中学校の行事やイベントができたことへの感謝の気持ちを伝えたかった。みなさんが熱心に話を聞いてくれてとても嬉しかった」とビクトリア市とのつながりを感じている様子でした。