第159号(令和2年3月20日)の写真

 平成23年3月11日午後2時46分、日本周辺での観測史上最大(発生時点において)となるマグニチュード9.0の巨大地震が発生しました。

 この地震により岩手県沿岸にも、最大浸水高18m以上(釜石市)、最大遡上高(津波が陸上を這い上がった最高地点)40m以上(大船渡市)の津波が押し寄せました。

 その痛ましい震災から9年を迎えた令和2年3月11日(水)、「東日本大震災津波岩手県・釜石市合同追悼式」が釜石市民ホール(同市大町)で執り行われました。

 新型コロナウイルスの感染防止対策のため、規模を縮小しての開催となり、国や県、市の関係者、ご遺族など135人が参列しました。

 会場では、地震が発生した午後2時46分に参列者全員が黙とうをし、犠牲となった方々へ哀悼の誠を捧げました。

 達増知事は、「犠牲になられた方々のふるさとへの思いを受け継いで、この東日本大震災津波の事実を踏まえた教訓や復興の姿を後世や国内外の人々に伝えながら、復興を進めていかなければなりません。これからも、復興の歩みは続いていきます。失われた尊い命は還ることはなく、災害の衝撃やこころの傷はたやすく癒えるものではありませんが、私たちは、個人の尊厳を基本的価値とし、誰一人として取り残さないという理念のもと、一人ひとりがお互いに支え合いながら幸福を守り育てるための取組みを進め、『いのちを守り 海と大地と共に生きる ふるさと岩手・三陸の創造』を目指して復興を進めることをお誓いいたします。」と復興への誓いのことばを述べました。

 また、野田釜石市長は「市民一人ひとりが東日本大震災からの復興を実感することができるよう、令和2年度の復興完遂に全力を尽くしてまいります。夢と希望を持って生き生きと暮らせるまち釜石の実現に向け、引き続き決して撓(たわ)むことなく、屈することなく復興の道を歩んで参ります。」と述べました。

 ご遺族を代表して、父親を亡くされた澤田龍明さんが「遺族一人ひとりにそれぞれの長い3,300日があると思います。まだまだ引きずって生活している遺族もたくさん居ると思います。とにかく、この災害を大きな教訓として、尊い命を守ることを優先とした対応が、ここに眠る御霊への最大の恩返しとなることは間違いありません。」と追悼のことばを述べました。

 この後、参列者は献花台に白菊を手向け、犠牲になられた方々に思いを寄せました。

 

三陸沿岸道路「久慈北IC〜侍浜IC」間が開通

 3月1日(日)、国土交通省が事業を進めている復興道路 三陸沿岸道路のうち、久慈北IC〜侍浜(さむらいはま)IC間(延長7.4km)が開通しました。

 今回の開通区間に並行した国道45号には、急カーブ6区間、急勾配9区間があり、これまで事故などが多く発生していましたが、今回の開通で安全性が向上しました。

 医療面では、洋野町種市庁舎から県立久慈病院までの所要時間が約4分短縮され、迅速で安定した救急医療活動を支援するほか、産業面では、青森県八戸市との取引が多い久慈市の水産加工業などの振興が期待されます。

 洋野IC(仮) ~階上IC 間(延長7.0㎞)は年内に、侍浜IC~ 洋野IC(仮) 間(延長16.0㎞)は、来年3月までに開通する予定です。

 

「震災語り部ガイドセミナー」 開催

 2月25日(火)、岩手県は、「令和元年度『震災語り部ガイドセミナー』」を東日本大震災津波伝承館などで開催しました。

 これは、東日本大震災津波の経験や教訓を次世代に伝承するとともに、地域内外に情報を発信するために震災語り部ガイドの学びの場として開催されたもので、人材育成と相互連携の推進を目的としたものです。

 セミナーでは、兵庫県淡路市の北淡震災記念公園総支配人 米山正幸氏が基調講演を行い、「語り継ぐことが生き残ったものの使命」と訴え、今後の災害への備えの重要性を述べました。

 事例報告では、一般財団法人3.11伝承ロード推進機構の山﨑麻里子氏が、自然災害を経験した地域と連携を図りながら地域づくり活動を続ける同機構の今後の活動展望を紹介し、参加した震災語り部ガイドら32人は今後の伝承のあり方や相互の連携について意見交換を行いました。

 

世界へ、未来へ、「いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル」

 令和2年3月11日(水)、東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル)は、昨年9月22日の開館以降、初めての「3月11日」を迎えました。

 前日の大雨から一転、青空が広がったこの日、伝承館が所在する高田松原津波復興祈念公園には、平日にも関わらず開園直後から大勢の方々が訪れ、「海を望む場」や「献花の場」には、追悼の列が途切れることはありませんでした。また、伝承館には2,000人を超える方々が来館し、館内には、当時の状況を知らない子供たちと展示について語り合う親子連れや、解説員の説明に熱心に耳を傾ける県外からの団体の姿が数多く見られ、震災津波の教訓に理解を深めながら、当時に思いを馳せる1日となりました。

 夕方からは、昨年伝承館に来館した岩手県立盛岡第二高校の皆さんから提供されたキャンドルが「慰霊と復興の灯」として園内を飾り、震災津波で尊い命を失われた方々に鎮魂の祈りを捧げました。

 あの日から9年、東日本大震災津波伝承館は、この悲しみを二度とくり返さないためにも、震災津波の事実と教訓を伝え続けていきます。

 

「復興応援・復興フォーラム2020 in 東京」開催

 2月16日(日)、東日本大震災津波の風化防止を図り、被災地への継続的な支援を呼び掛けようと「復興応援・復興フォーラム2020 in 東京」(主催:東京都、東北4県・東日本大震災復興フォーラム実行委員会)が、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催され、約1,000人が参加しました。

 オープニングセレモニーでは、「復興の未来を切り拓く、スポーツの力」をテーマに、小池東京都知事と被災4県を代表して達増知事、元ラグビー日本代表の大畑大介氏、車いすラグビーTOHOKU STORMERSの庄子健氏によるトークセッションが行われました。ラグビーワールドカップ2019™の成功を東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に繋げようと、「復興五輪の成功」と記されたラグビーボールが達増知事から小池知事にパスされました。

 続いて、青森・岩手・宮城・福島4県の代表者が「スポーツによる復興」をテーマに、それぞれの取組事例を発表し、岩手県からは、釜石シーウェイブスRFCゼネラルマネージャーの桜庭吉彦氏が登壇し、ラグビーワールドカップ2019™釜石開催の誘致に向けた取組などについて発表しました。

 また、岩手県立釜石商工高校の生徒による郷土芸能「釜石虎舞」の演舞や岩手県出身の演歌歌手 福田こうへい氏によるミニライブ&トークも行われ、会場は大いに盛り上がりました。

 会場内では、東北4県の特産品の販売や東京都・4県のPRブースから出題されるクイズラリーの開催、チャグチャグ馬コなどの工芸品づくりの体験等、復興の歩みを続ける各県の姿を首都圏に向けてPRしました。

 

「買うなら岩手のもの運動」~ 買って、食べて地域を元気に応援キャンペーン ~

 岩手県は、全国的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大でイベント等の中止や、観光交流の急激な減少などにより経済活動や県民生活等に影響がでてきていることから、県民の皆様が県内の生産者や企業の商品を知って、消費していただくことで、地元生産者や企業を応援し、地域全体を元気にしていくためのキャンペーンを展開します。

■キャンペーン期間
3月6日(金)から当面の間
■キャンペーンへの協力事業者にお願いしたい取組
(1)県産品の優先的な仕入れ
・県内の生産者や事業者からの優先的な仕入れ
(2)キャンペーンのロゴの掲載による消費者へのPR
・チラシ等への掲載
・店頭や売場への掲示
・ホームページへの掲載 など
(3)協力店における独自販売促進企画の実施
・本キャンペーンの特設販売コーナーの設置
・東日本大震災津波や台風災害の復興応援企画
・売り場における県産品の推奨表示 など
■県における取組
<キャンペーンの周知のための広報宣伝>
岩手県では、本キャンペーンについてマスコミ等を通じて広く周知するとともに、ホームページ等を通じて協力事業者の取組を紹介していきます。
<キャンペーン媒体の提供>
協力事業者には、キャンペーンロゴ(JPGデータ)、キャンペーンPR媒体を提供します。
■申し込み方法
本キャンペーンにご協力いただける事業者の方は、参加申込書に必要事項を記入の上、FAXまたはメールで、お申し込みください。
詳しくは<県ホームページ>をご覧ください
■問い合わせ:岩手県 商工労働観光部 産業経済交流課
☎︎ 019-629-5536 FAX019-623-2510

 

北三陸の観光名所「もぐらんぴあ水族館」

 「もぐらんぴあ水族館」は、世界で唯一、ヘルメット式潜水器による「南部もぐり」の実演と「北限の海女」の素潜り実演を見ることができる北三陸の観光スポットのひとつです。

 もぐらんぴあは、海岸近くにある久慈国家石油備蓄基地を造る時の作業用トンネルを使用した日本初の地下水族館で、石油文化ホールと水族館があります。東日本大震災津波では全壊しましたが、平成28年4月に再開しました。

 館内には、震災を生き延びたアオウミガメの「かめ吉」が泳ぐ“トンネル水槽”や水槽の中に直接手を入れて魚に餌をあげる体験ができる“ふれあい水槽”があるほか、展示室も備え、見て・体験して・学べる施設として人気のスポットです。

■所在地:
久慈市侍浜町麦生1-43-7
■利用時間:
 4~10月 9:00~18:00
11~3月 10:00~16:00
(最終入館は閉館30分前)
■定休日:
毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
■入場料金:
一般700円、高校生・学生500円
小学生・中学生300円
■実演スケジュール:土・日・祝のみ
・南部もぐりの実演 11:30~
・北限の海女の素潜り実演 13:30~

※新型コロナウイルス感染症の関係で営業が変更となる可能性もあります。事前にお問い合わせください。
■問い合わせ:0194-75-3551

 

いわて復興だよりWeb終了のお知らせ

今月号(第159号 令和2年3月20日)をもちまして、当サイト(いわて復興だよりWeb)は終了させていただきます。
長らくご覧いただきましてありがとうございました。
令和2年4月中旬以降、「いわてさんりくびと」「記事関連動画」は、<県ホームページ>にて公開する予定です。