第156号(令和元年12月20日)の写真

 宮古市と盛岡市を結ぶ復興支援道路 宮古盛岡横断道路(整備延長約66km)のうち、国土交通省が直轄権限代行で整備を進めている都南川目道路(延長6.0km)の「田の沢(たのさわ)IC〜手代森(てしろもり)IC間(延長3.4km)が12月8日(日)に開通し、既に開通している区間と合わせ、都南川目道路が全線開通となりました。

 今回の開通により、現道の急カーブ・急勾配が回避され、走行性が向上することで、迅速で安定した救急医療活動などへの効果が見込まれます。

 また、都南川目道路を含む宮古盛岡横断道路の整備により、内陸から浄土ヶ浜(宮古市)をはじめとする沿岸観光拠点へのアクセス性の向上や、宮古港へ寄港するクルーズ船の内陸へのオプショナルツアー先の拡大など、沿岸、内陸を結ぶ広域周遊観光の活発化が期待されます。

 

「いわて三陸復興フォーラムin神奈川」開催

 12月7日(土)、震災の記憶の風化防止と、復興への継続的な支援を喚起するため、「いわて三陸復興フォーラムin神奈川」(岩手県主催)が横浜市で開催され、約200名の方々が参加しました。

 達増知事の主催者挨拶、御来賓の田中復興大臣の御挨拶の後、達増知事と神奈川県の黒岩知事による対談が行われました。対談では、岩手県の復興状況や神奈川県の復興支援の取組を振り返ると共に、大規模災害に備えた両県の取組や、東日本大震災津波の事実と教訓を国内外に発信することの意義について意見を交わしました。

 続いて、「防災力の向上~東日本大震災津波を教訓に~」をテーマとしたパネルディスカッションが行われ、パネリストの津軽石昭彦氏(関東学院大学法学部教授)、眞瀬智彦氏(岩手医科大学医学部教授)、中島正弘氏(UR都市機構理事長)、鹿島美織氏(こども防災協会代表)が、東日本大震災津波発災時の活動を含むこれまでの取組について紹介した後、過去の災害の教訓を次世代に伝えること、今後起こりうる災害を「自分ごと」として考え行動することの重要性について、来場者に呼びかけました。

 クロージングセレモニーでは、発災当時から陸前高田市への復興支援活動を継続して行っているJリーグの川崎フロンターレを代表して、若松慧氏((株)川崎フロンターレ事業推進部)と、川崎フロンターレの陸前高田市での活動をサポートしている松本直美氏(陸前高田フロンターレサポーターず)から、現地の子供たちと選手との交流などの支援活動について報告がありました。また、報告の最後には若松氏から達増知事に選手のサイン入りユニフォームと被災地への応援メッセージが入ったフラッグが贈呈されました。

 会場では復興状況パネル展示等も行われ、来場者が岩手・三陸の復興の歩みを知り、改めて東日本大震災津波の教訓を考える一日となりました。

 

三陸鉄道リアス線 津軽石駅―宮古駅間で運行再開

 令和元年10月の台風第19号で甚大な被害を受けた三陸鉄道は、11月28日(木)、不通となっていたリアス線津軽石-宮古間(9.2㎞)の運行を再開しました。

 リアス線は、計77箇所で線路の路盤流出、土砂流入、のり面崩壊等の被害があり、全区間の約7割が不通となり、現在も懸命な復旧作業が続いています。

 今後は、12月28日(土)に田老-田野畑間(22.9㎞)、1月16日(木)には陸中山田-津軽石間(17.3㎞)が再開される見通しとなっており、来年3月中の全線運行再開を目指しています。

 東日本大震災津波からの復興のシンボルであり、地域の方々の生活の足としてだけでなく、観光面でも大きな役割を果たしてきた三陸鉄道の一日も早い全線運行再開が望まれています。

「台風第19号に伴う三陸鉄道への寄付・募金」への御協力のお願い
【三陸鉄道への寄付:https://www.sanrikutetsudou.com/?p=13497 】
【Yahoo!ネット募金:https://donation.yahoo.co.jp/detail/5242001/ 】
【ソフトバンクつながる募金:https://www.sanrikutetsudou.com/?p=13932 】
■寄付金は、三陸鉄道の復旧及び復旧後の利用促進に活用されます。

 

「海中熟成果実酒トライアル体験」開催

 養殖イカダを活用し、日本酒やワインを海中に沈め熟成させる「広田湾海中熟成プロジェクト」の一環として、11月9日(土)、『海中熟成果実酒トライアル体験』(主催:広田湾遊漁船組合(広田湾漁業協同組合)、ぶらり気仙)が、陸前高田市の広田湾で開催されました。

 この日参加者は、春に海中に沈められたホワイトリカーの水揚げやカキ養殖の見学を行ったほか、特産の米崎リンゴの収穫を体験し、ホワイトリカーとリンゴを使ったオリジナルの「海中熟成果実酒」を作り、三陸の魅力を満喫しました。

 このプロジェクトは、海中で酒類の旨味が増す特性を生かした日本でも珍しい「海中熟成体験型観光サービス」で、海中熟成酒の設置や水揚げ、漁業・農業の体験などを通して参加者と地域の人々の交流を図っています。

 10月には「産業観光まちづくり大賞」(主催:全国産業観光推進協議会など)で、金賞を受賞しました。

 

世界へ、未来へ、「いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル」

 東日本大震災津波の事実と教訓を伝える施設「東日本大震災津波伝承館」(いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル)を紹介します。

 12月7日(土)、インドネシアのアチェ津波博物館のハフニダール館長を始めとする関係者の一行が、「東日本大震災津波伝承館」(いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル)を視察しました。

 アチェ津波博物館は、2004年に発生したスマトラ沖地震に伴うインド洋大津波により甚大な被害を受けたスマトラ島北部に位置するバンダ・アチェ市に2009年に開館しました。この博物館では、災害と教訓を正しく伝え、再び津波に見舞われた際に被害を軽減することを目指しており、今回の視察は、防災教育に対する伝承館の取組などを学ぶことを目的に実施されたものです。

 伝承館の熊谷副館長の案内のもと、館内を熱心に視察したハフニダール館長からは、「伝承館の取組を、われわれの事業にも活かしたい。伝承館とアチェ津波博物館を末永くつないでいきたい。」との話がありました。

 また、視察後には、相互の施設や展示に対する意見・情報の交換が行われ、交流を深めました。

 伝承館では、今後も国内のみならずアチェ津波博物館を始めとする海外の施設とも連携し、東日本大震災津波の事実と教訓の伝承に取り組んでいきます。

 

「復興きねん てんでんこマラソン大会」開催

 11月7日(木)、釜石市立鵜住居小学校(中軽米校長)の全校児童158人による「復興きねん てんでんこマラソン大会」が開催されました。

 この大会は、震災前に同校があった場所に復興のシンボルとして整備された釜石鵜住居復興スタジアムやその周辺を会場に行われました。

 大会の名称にある「てんでんこ」とは、“津波が来たらいち早く、各自てんでんばらばらに高台へ逃げろ”という三陸地方に伝わる「津波てんでんこ」の教えで、“逃げる”という行動を忘れないようにとの思いが込められています。また、震災時、同校の先輩たちが避難した道のりを走ることで、防災への意識を高める狙いもあります。

 当日は青空の下、低・中・高学年のコースに分かれ、児童たちは応援に駆け付けた保護者らの声援を受けながら元気いっぱいに走り、広がる芝生が待ち受けるスタジアムのゴールを目指しました。

 

「発酵パーク CAMOCY(カモシー)」2020年秋に開業予定

 陸前高田市内で味噌・醤油の製造販売を営む八木澤商店など6事業者が出資し、今年の6月に設立したまちづくり会社「醸(カモシー)」が、“発酵”をテーマにした商業施設「発酵パーク CAMOCY(カモシー)」を整備することになり、11月19日(火)、復興庁が「陸前高田市まちなか再生計画」として認定しました。

 施設が整備される同市気仙町今泉地区は、古くから味噌や醤油、麹など醸造所が集中した地域で、同地区から “発酵の魅力”を発信しようとするものです。

 新たな商業施設には、発酵食品を提供する食堂やフードコートなどが整備され、7店舗が味噌や醤油、クラフトビール、パン、チョコレートなどの製造販売を予定しており、2020年11月の開業を目指しています。

 また、近隣には、復元される歴史的建造物「吉田家住宅(大庄屋屋敷)」と味噌工場が整備される予定で、東日本大震災津波で甚大な被害を受けた同地区の再生とにぎわい創出を図ります。

 

「いわて三陸復興フォーラム」~間もなく9年、復興のこれから~

≪1日目≫
<全体会>
■日時:1/26(日)13:15~17:00
■場所:エスポワールいわて(盛岡市)
■プログラム:
【基調講演】安田 菜津紀 氏(フォトジャーナリスト)
【パネルディスカッション】
<パネリスト>
・臂 徹 氏(株式会社キャッセン大船渡取締役)
・服部 真理 氏(やまだワンダフル体験ビューロー体験観光コーディネーター)
・菊池 のどか 氏(いのちをつなぐ未来館常勤職員)

<総合司会兼コーディネーター>
さの りえ 氏(フリーアナウンサー)

≪2日目≫
<内陸報告会>
■日時:1/27(月)13:00~15:30
■場所:サンセール盛岡(盛岡市)
■プログラム:
【基調講演】室﨑 益輝 氏(兵庫県大学大学院減災復興政策研究科教授)
【応援職員活動報告】

<沿岸報告会>
■日時:1/27(月)10:00~15:10
■場所:釜石情報交流センター チームスマイル・釜石PITほか
■プログラム:
【応援職員等活動報告】
【復興の現場見学(釜石市)】片岸海岸防潮堤、うのすまい・トモス等
※盛岡発着の無料バス運行

【申込方法】
■E-mailで申込み AJ0001@pref.iwate.jp
*件名を「いわて三陸復興フォーラム」として、下記の必要事項をご記入の上、申込みください。
 (氏名(ふりがな)/所属・団体名等/住所/電話番号/メールアドレス/参加希望)
※令和2年1月10日(金)締切

詳細は<県ホームページ>を御確認ください。
■問い合わせ:岩手県復興局復興推進課 ☎︎ 019-629-6945

 

沿岸地域の郷土料理「まめぶ、どんこ汁、いちご煮」

 豊かな漁場を有する三陸地域では、魚介、海藻を織り交ぜた料理が独特の食文化を生み出し、各地域の郷土料理として受け継がれています。

【まめぶ】
NHK連続テレビ小説“あまちゃん”で全国区となった「まめぶ」は、久慈市の郷土料理です。
「まめぶ」は、小麦を練った生地でクルミと黒砂糖を包んだ甘い団子で、焼き豆腐、野菜などと煮た醤油味の「まめぶ汁」は、正月や結婚式、法事などには欠かせない料理です。

【どんこ汁】
三陸沿岸で獲れる「どんこ」は、脂肪分が多くなる冬が旬の魚で、味噌汁や鍋物として好まれています。
野菜や豆腐と一緒に煮た味噌味の「どんこ汁」は、どんこの肝を入れて煮込むのが特徴の、沿岸地域の郷土料理です。

【いちご煮】
「いちご煮」は、ウニとアワビをシンプルな塩味に仕立てた潮の香りが広がるお吸い物です。
ウニの姿が、野いちごのように見えることからこの名が付けられたと言われています。
見た目にも上品で、正月や祝い事などに作られる北三陸の名物料理です。

 

さんりくイベント情報

<三陸鉄道情報>

盛発 令和初「三鉄初日の出号」
盛〜釜石間で運行する「三鉄初日の出号」から拝む、太平洋の水平線を昇る「初日の出」はまさに絶景です。甘酒、あんこ餅のお振舞のほか、おせち弁当、お神酒等がついています。
※天候により行程が変更になる場合があります。

■運転日:1/1(水・祝)
■参加費:大人5,000円 小学生以下3,500円
■募 集:40名
■締 切:12/28または定員になり次第終了

「洋風こたつ列車」~豪華レトロ列車の旅~
車内では、ハイカラさんアテンダントによる紙芝居の披露や沿線の見どころの案内があるほか、記念乗車証がプレゼントされます。

■運転日:12/14〜令和2年1/26の土日祝 ※1/1〜3を除く
■行 程:
盛発11:30→釜石着12:30
釜石発13:05→盛着14:05
■運 賃:乗車する区間運賃と指定席料金(300円)の合算となります。
■予 約:乗車予定日の3日前までの予約が必要です。
※ランチ・スイーツの予約は乗車予定日の3日前まで

■予約・問い合わせ:三陸鉄道 盛駅 ☎︎ 0192-27-1504(受付9時~17時)