第155号(令和元年11月22日)の写真

 11月16日(土)、令和元年度第1回「いわて復興未来塾」が、陸前高田市で開催され、県内外から約150人が参加しました。

 達増知事による挨拶の後、徳山日出男氏(政策研究大学院大学客員教授)が、「教訓が、いのちを救う―被災地の復興と伝承―」と題して基調講演を行いました。

 徳山氏は、過去の自然災害を例示しながら、世界における日本の自然災害のリスクの大きさなどを説明し、また、一般財団法人3.11伝承ロード推進機構の取組を紹介しながら、各震災伝承施設をネットワーク化することで、防災や減災、津波などに関する「学び」や「備え」の重要性を訴えました。

 後半では、「思いを伝え、つなぐ。未来のための伝承・発信」をテーマに、菅野真美恵氏(FMねまらいんパーソナリティー)によるコーディネートのもと、パネルディスカッションが行われました。

 山﨑麻里子氏(中越メモリアル回廊アンバサダー)、越戸浩貴氏(一般社団法人マルゴト陸前高田理事)、佐藤克美氏(気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館館長)の3名が、伝承活動と地域づくりの取組について紹介しました。

 当日は実際に震災伝承施設を利用した参加者からも御意見をいただき、今後の伝承施設の利活用の促進について意見が交わされました。

 パネルディスカッションの最後には、徳山氏から震災の教訓を自分ごと化して考えることの重要性についてコメントをいただくなど、今後の伝承・発信のあり方について理解を深める機会となりました。

 

令和元年台風第19号の被害状況

 10月12日(土)からの台風第19号により、県内では3名が死亡、7名が重軽傷を負ったほか、宮古市、久慈市を中心に2,486棟もの住宅が損壊や浸水などの被害を受けています。

 道路や河川などの公共土木施設、農林水産や商工関係など、被害総額は373億円余りに上っています。

 今年3月に全線開通した三陸鉄道は、路盤・盛土の流出、のり面崩壊、土砂の流入等により、線路77箇所、電力信号通信16箇所が被災し、釜石-宮古間、 田老-久慈間で運転を見合わせています(代行バスを運行)。順次、復旧工事を進め、一部区間から運行を再開していく予定ですが、全面復旧には相当期間を要する見込みとなっています。

 岩手県では、11月12日(火)に「台風災害復旧復興推進室」を新たに設置し、台風被害からの復旧復興に向けた体制強化を図り、今回被害の大きかった普代村には、職員を駐在させて対応に当たっています。

 県内の被災状況の把握をはじめ、被災者の生活支援、農林水産業や観光振興の再生を進め、1日も早い復旧・復興に取り組みます。
(死傷者数を除き被害状況はすべて令和元年11月11日(月)15時現在)

【令和元年台風第19号に係る災害義援金の募集について】詳細は<県ホームページ>をご覧ください
令和元年台風第19号に伴う大雨・暴風等により岩手県内で被災された方々を支援するための義援金を受け付けております

■受付:令和2年3月31日まで

■日本赤十字社岩手県支部の受付
<岩手銀行本店>
口座番号:普通預金0500445
口 座 名:日本赤十字社岩手県支部 支部長 達増拓也

■岩手県共同募金会の受付
<岩手銀行本店>
口座番号:普通預金2292155
口 座 名:社会福祉法人岩手県共同募金会
     令和元年台風第19号災害義援金 会長 長山洋

問い合わせ:岩手県保健福祉部保健福祉企画室 電話番号:019-629-5408


 

ラグビーワールドカップ2019™岩手・釜石開催

 10月13日(日)釜石鵜住居復興スタジアムで開催予定だったラグビーワールドカップ2019™のナミビア対カナダ戦が、台風第19号の影響により中止となりました。試合中止の決定を受けて、カナダ代表チームの選手やスタッフが釜石市内で災害ボランティアとして住宅地に流れ込んだ土砂の掃除や濡れた家財道具の運び出しを行いました。このことが、国内外のメディアで大きく取り上げられ、ラグビーワールドカップを釜石市で開催する意義についても広く発信されました。

 また、ナミビア代表チームも同日に「市民を元気づける活動がしたい」とキャンプ地である宮古市に申し出て、急遽、宮古駅等で市民との交流を行いました。

【「アワード・フォー・キャラクター」を受賞】
 11月3日(日)に都内で開催されたワールドラグビーの年間表彰式では、釜石市が大震災からの復興を通じてラグビーの価値を高めたとして「アワード・フォー・キャラクター」を受賞しました。

 

世界へ、未来へ、「いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル」

  東日本大震災津波の事実と教訓を伝える施設「東日本大震災津波伝承館」(愛称:「いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル」を紹介します。

 「東日本大震災津波伝承館」(愛称:「いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル)」には9月22 日(日)のオープン以後、連日、国内外から多くの皆様に御来館いただいており、11月17日(日)時点で来館者数が7万人を超えました。

 また、館内に設置するデジタルメッセージボードは、専用の端末に書いたメッセージがその場で投影される仕組みになっており、来館者から被災地に向けた励ましの言葉や、未来に向かう決意の言葉などが数多く寄せられています。

 伝承館では、来館された皆様の思いも受け止めながら、今後も、東日本大震災津波の事実と教訓を世界中に、そして、未来に向けて発信していきます。

<デジタルメッセージボードから>
・今こうして何不自由なく過ごしていることが当たり前と思わずに、1日1日大切にしようと思った。これからも復興活動、めっちゃ頑張ってほしいと思ったし、ボランティアとかあったら参加したいと思った。

・大切な人を守る為の知識と経験をもらいました。必ず、守り抜きますから。

 

釜石まつりで9年ぶりに「六角神輿」復活

 10月18日(金)から20日(日)、釜石市の尾崎神社祭典と日本製鉄釜石製鉄所の守護神社である山神社祭典の合同祭「釜石まつり」(主催:同実行委員会)が、開催されました。

 19日(土)には、祭りの目玉となる虎舞や神楽を乗せた漁船が大漁旗をなびかせて釜石港内をパレードする「曳き船まつり」が予定されていましたが、残念ながら悪天候のため中止となりました。

 最終日には、尾崎神社の巨大な「六角神輿(みこし)」が9年ぶりにお披露目され、御神体を乗せた神輿が中心市街地を練り歩き、沿道に集まった市民を元気づけました。

 神輿の渡御(とぎょ)ルートは、東日本大震災津波で被災し、道路工事等の影響で足場が悪かったため、昨年までは「曳き船まつり」で使用されていた小さな神輿を使用していました。この度、安全が確保されたことから、300年以上の歴史を誇る「六角神輿」が復活しました。

 

「社会資本の復旧・復興ロードマップ」における復興事業の状況

 大槌町が同町赤浜地区に整備していた赤浜①団地災害公営住宅7戸が、11月に完成しました。これにより、県内沿岸部の災害公営住宅の全戸5,550戸の整備が完了し、暮らしの再建に向けた取組が進んでいます。また、内陸部でも、構井田地区災害公営住宅(一関市)13戸が8月に完成し、内陸部に避難した被災者の居住の安定を図るための整備も進んでいます。

 海岸保全施設については、門の浜漁港海岸(大船渡市)の防潮堤1.6kmの整備が完了し、安心・安全なまちづくりも着実に進んでいます。

 岩手県では、年に2回、「社会資本の復旧・復興ロードマップ」を公表しています。復旧・復興事業の進捗状況についての詳細は<県ホームページ>を御確認ください。

 

「いわて三陸復興フォーラム in 神奈川」

■日時:12月7日(土)13:00~15:30
■会場:ホテルプラム(神奈川県横浜市西区北幸2-9-1)

■プログラム
【第1部】知事対談
テーマ:「東日本大震災津波を教訓とした防災・復興の取組」
達増拓也岩手県知事・黒岩祐治神奈川県知事

【第2部】パネルディスカッション
テーマ:「防災力の向上~東日本大震災津波を教訓に~」
・津軽石 昭彦 氏(関東学院大学法学部教授)
・眞瀬 智彦 氏(岩手医科大学医学部教授)
・中島 正弘 氏(UR都市機構理事長)
・鹿島 美織 氏(こども防災協会代表)

【クロージング】
 岩手県を継続的に支援いただいている川崎フロンターレによる被災地へのエールや選手のサイン入りグッズ抽選会を開催します。

■申し込み方法:
参加をご希望の方は、WEBまたはFAXにてお申し込み下さい。
WEB:http://bit.ly/32tzEvy
FAX:050-3383-4039

■問い合わせ:
いわて三陸復興フォーラム事務局 ☎︎ 022-352-8850(9:00~17:00平日のみ)

 

「鮭まつり」各地で開催

 本州一の鮭の水揚げ高を誇る岩手県の初冬の風物詩「鮭まつり」が、沿岸各地と盛岡市で開催されます。

 鮭を塩漬けにして作る「新巻鮭」は、三陸を代表する伝統的な食品です。大槌町が発祥の地と言われており、地域の食文化として受け継がれています。

 「鮭まつり」では、新巻鮭の販売が行われるほか、郷土色豊かな鮭料理を味わうことができます。

【山田の鮭まつり】
■日時:12月8日(日)
■場所:山田魚市場特設会場
■問い合わせ:山田町水産商工課 ☎ 0193-82-3111

【おおつち鮭まつり】
■日時:12月8日(日)
■場所:大槌町文化交流センター「おしゃっち」
■問い合わせ:大槌町観光交流協会 ☎ 0193-42-5121

【岩手の鮭まつり&岩手の海産物まつり】
■日時:12月14日(土)~15日(日)
■場所:もりおか歴史文化館前広場
■問い合わせ:岩手の鮭まつり実行委員会(岩手県漁業協同組合連合会)
☎ 019-623-8141

*漁獲状況等により内容が変更になる場合があります。

 

さんりくイベント情報

【野田ホタテまつり】
年に一度の「岩手野田村荒海ホタテ」の大直売会です。
岩手県の海産物でGI制度(地理的表示保護制度)に初登録された「岩手野田村荒海ホタテ」を購入できるほか、地元水産物の販売などが行われる野田村の冬の恒例イベントです。
また、各種出展ブースも設けられ、今が旬の地元の新鮮な魚介類なども購入できます。
■日時:12月1日(日)
■場所:野田漁港特設会場
■問い合わせ:野田村漁業協同組合 ☎︎ 0194-78-2171

【ひとつの街「鵜住居トライステーションフェスティバル ~食・音・里~」】
ラグビーワールドカップ2019™開催後も、釜石から感謝の心と復興の歩みを伝え続ける場として、食と音楽、対話と伝承をテーマに開催します。
ライブステージや郷土芸能の披露のほか、地産地消の飲食物販などが行われます。
■日時:12月1日(日)
■場所:うのすまい・トモス
■問い合わせ:ひとつの街実行委員会(いのちをつなぐ未来館内)
☎︎ 0193-27-5666