第151号(令和元年7月26日)の写真

 岩手県では、復興に取り組んでいる地域の姿を発信し、震災の風化を防ぐとともに、国内外からの復興支援に対する感謝を示すことを目的に、令和元年6月28日(金)と29日(土)の2日間、「第2回 三陸防災復興シンポジウム2019」を久慈市、野田村で開催しました。

【シンポジウム】
 28日(金)、久慈市文化会館アンバーホールを会場に、“なりわいの再生と新たな三陸の創造”をテーマとしたシンポジウムが開かれ、県内外から約250名が参加しました。

 シンポジウムでは、一橋大学名誉教授の関満博氏が“産業分野におけるリスクマネジメント”と題して基調講演を行い、人口減少社会における三陸沿岸地域の水産業の新たな事業展開と、地域産業から世界の市場に挑戦するための意識改革の必要性を訴えました。

 このあとの事例報告では、株式会社ひろの屋代表取締役の下苧坪之典氏が、北三陸のエリア価値を高めることにより、地域の食材を世界に売り出す取組について報告しました。

 続いて、久慈地域エネルギー株式会社取締役の若林治男氏が、エネルギーの地産地消を進め、収益を地域循環させることにより、持続可能な経済基盤をつくる取組を報告し、来場者が、地域産業の再生を通じた新たな三陸の姿について考える機会となりました。

【エクスカーション】
 29日(土)のエクスカーションには26名が参加しました。参加者は、「久慈地下水族科学館もぐらんぴあ」で、語り部ガイドから震災当時の状況や施設再開までの道のり等についての説明を受けました。「涼海(すずみ)の丘ワイナリー」の工場見学では、野田村産の山葡萄を使った「山葡萄ワイン」の製造工程や、ワイン造りを通じて地域のなりわい再生に貢献したいというワイナリーのコンセプトなどについて学びました。

 

木造仮設住宅展示企画「つながりの風景」開催中

 6月1日(土)から、住田町役場交流プラザ内において木造仮設住宅展示企画「つながりの風景」が開催されています。この企画では、震災後に後方支援の拠点となった住田町の様子を振り返るパネル展示のほか、仮設住宅入居者や町関係者、支援活動にあたってきた住民らの声を集めたインタビュー映像が上映されています。

 展示の目玉となるのが同庁舎内に建設した木造仮設住宅です。被災した方々に木の温もりのある生活を届けただけでなく、国内外からの支援受入れの拠点として活用されました。

 発災直後から被災者支援活動を行い、今回の展示会を企画した一般社団法人邑(ゆう)サポートは、「あの時から、この場所で生まれた様々なつながりが織りなす風景を感じて頂き、それぞれの故郷に持ち帰っていただければ幸いです。」と企画の意義を話します。展示会は8月7日(水)まで開催しています。

 

住まいの再建進む 大船渡の応急仮設住宅解消

 5月31日(金)、東日本大震災津波後に大船渡市内に整備されたプレハブ型応急仮設住宅の全世帯退去が完了し、宮古市以南の沿岸被災自治体では初の応急仮設住宅の解消となりました。

 同市では5,592世帯が被災し、37カ所に1,801戸の応急仮設住宅が整備されました。ピーク時には、1,792戸、4,531人が応急仮設住宅での生活を余儀なくされていましたが、同市が進めてきた土地区画整理事業や防災集団移転促進事業などの復興まちづくり事業、県と同市が共に進めた災害公営住宅の整備の進捗に伴い、応急仮設住宅からの退去が進んできました。

 今年3月末の応急仮設住宅の入居戸数は、地ノ森仮設団地2戸と長洞仮設団地(同市猪川町)3戸の計5戸を残すのみとなっていましたが、5月末にすべての世帯の恒久的な住宅への移行が完了しました。

 岩手県全体でも、応急仮設住宅等入居者数は、ピーク時の4%弱となっており、被災者の生活再建が進んでいます。

 

「山田町復興記念まちびらき」開催

 6月30日(日)、山田町の中央公園で「山田町復興記念まちびらき」が開催されました。

 このまちびらきは、防災集団移転促進事業をはじめ、土地区画整理事業、津波復興拠点整備事業、災害公営住宅整備事業、漁業集落防災機能強化事業などの主要なまちづくり事業が完成したことを記念して行われたものです。

 記念式典において、佐藤信逸町長は「これからも、より活力あふれるまちづくりを進める」と挨拶しました。また、山田八幡宮と大杉神社のみこしが初めて同時にお披露目されたほか、ステージイベントや「えびすまき」が行われ、多くの住民で賑わいました。

 同町では昨年度、災害公営住宅640戸が全戸完成し、区画整理事業等による宅地引渡しも全て完了しました。現在、町中心部では、住宅や商店、事務所などの建設が進み、まちづくりが進められています。

 

世界へ、未来へ、「いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル」

「東日本大震災津波伝承館」が9月22日(日)に開館します!

 岩手県が陸前高田市の高田松原復興祈念公園内に整備を進めている東日本大震災津波伝承館(愛称:「いわてTSUNAMI(つなみ)メモリアル」が、令和元年9月22日(日)に開館します。

 この伝承館では、震災津波災害関連の研究者・専門家から防災学習で訪れる小中学生まで、幅広い層の利用を想定しています。震災津波の伝承と防災学習の拠点として、全国・世界から多くの方に訪れていただける施設となるよう、開館に向けて準備を進めています。

 伝承館の情報は、公式ホームページやSNSで随時発信していますので、是非ご覧ください。

※ 入館料は無料です。
※ 開館日の一般入場は午後からとなる見込みです。

<公式ホームページ> https://iwate-tsunami-memorial.jp/
<Facebook> https://www.facebook.com/shinsai.densyo/
<Twitter> https://twitter.com/shinsai_densyo/
<Instagram> https://www.instagram.com/iwate_tsunami_memorial/

 

在京大使館関係者が沿岸被災地を視察

 6月12日(水)、13日(木)の2日間、7カ国の在京大使館関係者が岩手県の沿岸被災地を訪れました。

 これは、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会及び今秋のラグビーワールドカップ2019™の開催に向けて復興庁が取り組む、「『復興五輪』海外発信プロジェクト」の一環として実施されたものです。

 各国の大使らは、陸前高田市の復興まちづくり情報館やラグビーワールドカップ2019™の試合会場となる釜石市の釜石鵜住居復興スタジアム、野田村の涼海の丘ワイナリーなどを訪れ、復興に向かう三陸沿岸地域を視察しました。

 県からは保副知事がお出迎えし、これまでの復興支援に対する感謝と、被災地の復興の様子や魅力を伝えました。

 

「三陸防災復興プロジェクト2019」いよいよ閉幕

 三陸防災復興プロジェクト2019が、いよいよ8月7日(水)に閉幕を迎えます。

 同プロジェクトでは、6月1日(土)の開幕以降、岩手県の沿岸13市町村を舞台に、復興に力強く取り組む地域の姿や東日本大震災津波の記憶・教訓の発信と、自然・文化芸術・スポーツ・食など三陸地域の多様な魅力を発信してきました。

 8月7日(水)のクロージングセレモニーでは、俳優の村上弘明さんをストーリーテラーにお迎えし、今回のプロジェクトの開催報告を行うほか、坂本龍一さんと東北ユースオーケストラ(ピアノ五重奏)によるクロージング・コンサートを行い、プロジェクトを締めくくります。

 閉幕までの間も、プロジェクト関連イベントがありますので、是非御参加ください。

 

みちのく潮風トレイル全線開通

 環境省が、東日本大震災津波の復興支援として整備を進めてきた長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」(全長約1,000キロ)が6月9日(日)、全線開通しました。

 「みちのく潮風トレイル」は、青森県八戸市の蕪島(かぶしま)から福島県相馬市の松川浦までの太平洋沿岸を一本の道でつなぐ「歩くための道」で、東北太平洋沿岸ならではのダイナミックな海、川、里、森などの美しい景観に富んだコースがあります。

 沿線には、同トレイルを歩くハイカーの旅をサポートする施設もあり、その土地ならではの暮らしや文化に触れることができます。

 また、津波の痕跡といった自然の脅威を目にすることで、自然がもたらす豊かさと厳しさの両面を感じることができます。

 沿線各地では、「みちのく潮風トレイル」の全線開通を記念し、2020年3月までウォークイベントが開催されています。

問い合わせ■ みちのく潮風トレイル 名取トレイルセンター ☎︎ 022-398-6181
休館日■ 火曜日・年始
ホームページ■ https://www.mct-natori-tc.jp/

 

さんりくイベント情報

【三陸防災復興プロジェクト2019関連イベント】

≪県立病院オープンホスピタル≫
 東日本大震災津波後に全国各地からいただいたご支援に対する感謝の気持ちと県立病院をより身近に感じていただくため、沿岸の県立病院で様々なイベントを実施します。

開催日▶︎ 7月29日(月)
病院名▶︎ 県立山田病院
健康ウォーキング・業務体験(内視鏡・超音波エコー体験など)健康教室
問い合わせ▶︎ 事務局 ☎︎ 0193-82-2111

開催日▶︎ 8月5日(月)
病院名▶︎ 県立高田病院
業務体験(内視鏡体験、調剤体験など)・支援者寄せ書き展示 再建状況パネル展示
問い合わせ▶︎ 事務局 ☎︎ 0192-54-3221

開催日▶︎ 8月6日(火)
病院名▶︎ 県立大船渡病院
業務体験(手術実技体験など)・職員からのメッセージ&座談会院内施設見学
問い合わせ▶︎ 患者総合支援センター ☎︎ 0192-26-1111

*イベント全体に関する問い合わせ:
岩手県医療局経営管理課 企画担当 ☎︎ 019-629-6348

≪集まれ!いわて科学の広場≫
開催日▶︎ 8月4日(日)
開催場所▶︎ 宮古港フェリーターミナル
<さんりく“海”を学ぼうフェスタ2019 in 宮古>
三陸の海や深海生物を楽しく学ぶことができます。
<深海調査研究船「かいれい」一般公開>
「かいれい」の船内設備や海底下の構造探査を行う機器をご覧いただけます。
<いわてまるごと科学館in宮古>
防災を学べる「防災エンスショー」のほか、科学を実際に体験できる展示・体験コーナーもあります。

問い合わせ▶︎ 岩手県政策地域部 科学・情報政策室 ☎︎ 019-629-5252

【夏祭り・花火大会情報】

【三陸・大船渡夏まつり】(大船渡市)
開催日■  8月2日(金)~3日(土)
場 所■ 大船渡魚市場周辺
問い合わせ■ 実行委員会(大船渡商工会議所)  ☎︎ 0192-26-2141

【第31回釜石よいさ】(釜石市)
開催日■ 8月3日(土)
場 所■ 只越町~大町
問い合わせ■ 釜石よいさ実行委員会 ☎︎ 080-8218-0098

【シーサイド花火大会】(洋野町)
開催日■ 8月10日(土)
場 所■ 種市海浜公園周辺
問い合わせ■ 実行委員会(洋野町水産商工課内)☎︎ 0194-65-5916

【ナミイタビーチフェスタ】(大槌町)
開催日■ 8月11日(日)
場 所■ 浪板海岸ヴィレッジ
問い合わせ■ 浪板ビーチフェスタ実行委員会 ☎︎ 090-4043-1904

【宮古夏まつり 海上花火大会】(宮古市)
開催日■ 8月12日(月・祝)
場 所■ 出崎地区
問い合わせ■ 宮古商工会議所 ☎︎ 0193-62-3233

【気仙川花火大会~復興祈願~】(陸前高田市)
開催日■ 8月14日(水)
場 所■ 竹駒町気仙川河川敷
問い合わせ■ 陸前高田市観光物産協会 ☎︎ 0192-54-5011

【やまだの花火大会】(山田町)
開催日■ 8月14日(水)
場 所■ 山田魚市場付近
問い合わせ■ 山田町商工会青年部 ☎︎ 0193-82-2515

【久慈納涼花火大会】(久慈市)
開催日■  8月16日(金)
場 所■ 久慈川上の橋上流(久慈小学校前河川敷)
問い合わせ■ 久慈市観光物産協会 ☎︎ 0194-66-9200

*詳細については、各問い合わせ先にご確認ください。