第147号(平成31年3月25日)の写真

【東日本大震災津波】
 平成23年3月11日午後2時46分、日本周辺での観測史上最大(発生時点において)となるマグニチュード9.0の巨大地震が発生しました。

 この地震により岩手県沿岸にも、 最大浸水高18m以上(釜石市)、最大遡上高(津波が陸上を這い上がった最高地点)40m以上(大船渡市)の津波が押し寄せました。

【岩手県・久慈市合同追悼式】
 その痛ましい震災から8年を迎えた3月11日(月)、津波被害を受けた沿岸市町村をはじめ、県内各地で追悼式が行われました。

 久慈市では「岩手県・久慈市合同追悼式」が久慈市文化会館アンバーホール(同市川崎町)で執り行われ、国や県、市の関係者、市民など約550人が参列しました。

 会場では、政府主催の追悼式の中継映像が映し出される中、地震が発生した午後2時46分には参列者全員が黙とうを捧げ、犠牲となった方々へ哀悼の意を表しました。

【復興への誓い】
 達増知事は「犠牲になられた方々のふるさとへの思いを受け継いで、この東日本大震 災津波の事実を踏まえた教訓や復興の姿を後世や国内外の人々に伝えながら、復興を進めていかなければなりません。今年は三陸鉄道リアス線の開業や、三陸防災復興プロジェクト2019の実施、東日本大震災津波伝承館の開館、ラグビーワールドカップ2019™釜石開催と、岩手三陸に注目が集まることから、復興の取組を進めるとともに、国内外へ東日本大震災津波の 教訓や復興の姿を強く発信して参ります」 と式辞を述べました。

 また、遠藤久慈市長は「時の経過とともに、この大震災の風化が懸念されております。今を生きる私たちは、犠牲となられた方々の御霊に報いるためにも、震災の記憶を後世に語り継いでいく使命を果たさなければなりません」と述べました。

 続いて、安藤内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官をはじめ、御来賓の追悼のことばの後、参列者は献花台に白菊を手向け、あの日を思い出すとともに、犠牲になられた方々に思いを寄せました。

 

沿岸部と内陸部の高速道路ネットワーク直結 復興を牽引

【東北横断自動車道釜石秋田線 全線開通・三陸沿岸道路「釜石南IC〜釜石両石IC」開通】

 3月3日(日)、東北横断自動車道釜石秋田線、釜石~花巻間のうち遠野住田IC~遠野IC(遠野道路)間が開通。また、3月9日(土)には、釜石JCT~釜石仙人峠IC(釜石道路)間が開通し、同自動車道が全線開通しました。

 東北横断自動車道釜石秋田線は、釜石市を起点に、遠野市、奥州市を経由し、花巻JCTで東北自動車道に合流。 さらに北上JCTで分岐し秋田市に至る総延長約212kmの高規格幹線道路です。

 同日には、三陸沿岸道路、仙台~八戸間のうち釜石南IC~釜石JCT(吉浜釜石道路区間内)間、釜石JCT~釜石両石IC(釜石山田道路区間内)間も開通し、供用が開始されました。

 沿岸部と内陸部が高速道路ネットワークで結ばれたのは本県史上初めて。沿岸の釜石市から内陸の花巻市までの所要時間が震災前と比較して約25分短縮されることになりました。

 今回の開通により、釜石港を利用した物流の効率性が大きく向上し、岩手の産業・経済活動の更なる活性化が期待されているほか、津波浸水区域を回避した緊急輸送道路の信頼性が確保されるなど、三陸沿岸地域の復興の力強い後押しとなるものです。

 また、本路線を利用した、沿岸地域の観光地や、6月から三陸地域全体を舞台として開催する「三陸防災復興プロジェクト2019」、9月から釜石市で開催される「ラグビーワールドカップ2019™」への、国内外からの来訪者の増加も期待されます。

 

「復興応援・復興フォーラム2019 in 東京」開催

 2月10日(日)、東日本大震災津波の風化防止を図り、被災地に継続的な支援を呼び掛けようと「復興応援・復興フォーラム2019 in 東京」(主催:東京都、東北4県・東日本大震災復興フォーラム実行委員会)が、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催されました。

 小池東京都知事と被災県を代表して内堀福島県知事、モデル・女優の武田玲奈さん(福島県いわき市出身)によるトークセッションが行われたほか、青森・岩手・宮城 ・福島4県の復興の取組事例の発表がありました。岩手県からは、三陸鉄道の中村一郎社長が登壇し、被災時の対応や、この3月のリアス線開通に向けた取組について発表しました。

 また、東北4県の特産品の販売や郷土料理の振る舞いなども行われ、首都圏に向けて復興へ歩み続ける各県の姿をPRしました。

 

「三陸防災復興プロジェクト2019」のカウントダウンボードを設置しました

 三陸防災復興プロジェクト2019の開幕まで100日となった2月21日(木)、三陸鉄道の久慈駅、宮古駅、釜石駅、盛駅のほか、県庁と沿岸各地の合同庁舎にカウントダウンボードを設置しました。

 当日は、三陸鉄道釜石駅で、三陸防災復興プロジェクト2019実行委員会副会長の野田釜石市長、山蔭駅長、石川沿岸広域振興局長による設置式が行われました。

 6月1日の開幕に向け、岩手県内の鉄道やバスで広告を行っていくほか、首都圏JRの一部路線や都営地下鉄でも中吊り広告を行います。

 今後更に、岩手県内の道の駅などの交通拠点や郵便局・公共施設・商業施設等でもプロジェクト情報の発信を行っていきますので、ご期待ください。

詳しくは、三陸防災復興プロジェクト2019公式ホームページ(https://sanriku2019.jp/)をご覧ください。

 

市民の森「気仙大工左官伝承館」

 陸前高田市小友町の箱根山に位置する「市民の森」には、展望施設やアスレチック施設、バーベキュー広場、遊歩道などがあり、森林レクリエーションを楽しむことができるほか、気仙大工の優れた技を後世に伝える「気仙大工左官伝承館」があります。

 「気仙大工」は、陸前高田市の小友町が発祥の地と言われる大工集団で、江戸時代より、農民が生活を支えるために大工の仕事に従事し、神社仏閣の建築のほか、建具や彫刻などの技を持つことから、技術力が全国的に高く評価されています。

 気仙大工の技で、明治初期の気仙地方の民家を再現した「気仙大工左官伝承館」は、当時の建築様式により、材料はすべて気仙スギなどの地元材を使用したもので、母屋は、茅葺(かやぶき)屋根の木造平屋建てで、趣ある庭を備え、縁側からは広田湾を一望することができます。

■住所:陸前高田市小友町字茗荷1-237
■開館時間:9:00~16:00
■休館日:毎週水曜日(祝祭日の時は翌日)、12/29~1/3
■入場料:無料
■問い合わせ:気仙大工左官伝承館TEL & FAX:0192-56-2911

 

イベント情報

【さんどう市・16日市】 野田村
大きな鳥居が目印の「愛宕神社参道」では、毎月6の付く日に市日が開かれます。
「さんどう市」は毎月6日と26日、「16 日市」は毎月16日。朝8時半ごろから開催され、参道の両脇には、田楽豆腐などの郷土料理や、地元の旬の食材や野菜、花などが並びます。
開催日■4月6日(土)・4月16日(火)・4月26日(金)
場所■愛宕参道広場
問い合わせ■野田村役場 産業振興課
☎︎ 0194-78-2926

【釜石大観音建立50周年仏舎利奉迎45周年前日祭イベント】 釜石市
釜石湾を一望する高台に立つ白亜の魚籃観音像「鎌崎大観音」は、昭和45年4月建立。建立50周年の感謝事業として、7日、8日は拝観無料です。当日は、地元伝統芸能奉納や各種コンサートが行われます。
開催日■4月7日(日)
場所■釜石大観音
問い合わせ■釜石大観音
☎︎ 0193-24-2125

【山根六郷くるま市(水車まつり)】 久慈市
のどかな風景が広がる懐かしい雰囲気の中、地元で採れた雑穀や野菜が販売されるほか、水車の実演が行われます。また、軍配もちや青豆をすりつぶして作った豆しとぎなど昔懐かしいふるさとの味が楽しめます。
開催日■4月7日(日)
場所■桂の水車広場
問い合わせ■山根六郷研究会事務局(久慈ステーションホテル内)
☎︎0194-53-5281

【北山崎断崖クルーズ観光船運航開始】 田野畑村
今年の北山崎断崖クルーズ観光船運航がスタート。1周約50分のクルーズでは、北山崎の景勝を海上から臨場感たっぷりに見学できます。船上ではウミネコの餌付けも体験できます。
開催日■4月27日(土)~11月4日(月・祝)
場所■島越港
問い合わせ■
ホテル羅賀荘  ☎ 0194-33-2611
観光船発着所  ☎ 0194-33-2113

【第40回浄土ヶ浜まつり】 宮古市
浄土ヶ浜を主会場に、GW期間中に開催される「浄土ヶ浜まつり」。期間中は、シーカヤックの体験試乗会や歌謡ショーなど、日替わりで様々なイベントが行われます。
開催日■4/27 (土)~4/29 (月・祝)・5/3 (金・祝)~5/6 (月・祝)
場所■浄土ヶ浜
問い合わせ■一般社団法人宮古観光文化交流協会
☎︎0193-62-3534

【三陸山田カキまつり】 山田町
この時期ならではの身が大きく旨味たっぷりの春カキが堪能できるお祭り。殻付きカキや水産物(ホタテ貝等)、水産加工品等の特産品販売が行われるほか、カキ・ホタテすくいなどのイベントも開催。購入した商品を調理できるバーベキューコーナーもあります。
開催日■4月28日(日)
場所■山田魚市場
問い合わせ■山田の魅力発信実行委員会(山田町商工会内)
 ☎ 0193-82-2515

 

未来へのメッセージ

 東日本大震災津波で甚大な被害を受けた岩手県沿岸。復興が進む中、沿岸地域には、災害に関する多くの教訓が残されています。
 将来予想される大震災。突然襲いかかる様々な災害。そんな災害に備えるために、岩手県沿岸地域から、未来のための教訓をお届けします。

齊藤 賢治さん
大船渡市
一般社団法人大船渡津波伝承館 館長

【経験を引き継ぐ防災教育を】
 心理学に「正常性バイアス」という用語があります。自分にとって都合が悪い情報を無視したり、過少評価する心理で、東日本大震災津波の際も、警報や避難指示を受けても「自分は大丈夫」「今までにここまで津波が来たことがない」と判断し、逃げなかったり、すぐに行動を起こさず逃げ遅れた方が大勢います。

 災害時にすぐに避難行動を起こさせるのは、人の“恐怖心”です。

 東日本大震災津波の風化が懸念される中、災害は、時が経つにつれて過ぎ去っていくものではなく、新しい災害に近づいていると認識する必要があります。

 また、自然災害が発生した場合どう行動するか、子どもたちに伝える必要があります。

 「あなたに助かってほしいから」、そんな私たちの思いに耳を傾けてください。

<震災の学び information>

私たちは、人間の想像を超える被害をもたらす地震津波の実態を後世に伝え、津波からあなたの命を確実に救う手立てを説いていきます。

■プログラム 【語り部による話】
※要予約(予約は3日前までにお願いいたします)
(1)10:00~ (2)13:30~ *各回約90分(津波映像を含む)
■会場 ご予約の際に会場をお伝え致します。
■資料代 大人(高校生以上)500円 中学生300円 小学生100円
大船渡津 波伝承館では、語り部のほか、大船渡町にある復興伝承杭(みらいんや)を巡り、津波の教訓を歩いて、見て、学ぶ「大船渡DE未来ウォークラリー」 や震災紙芝居「吉浜のおゆき」の上演(別途料金)も行っています。

■問い合わせ・申し込み■
津波伝承館事務局
TEL:0192-47-4408 FAX:0192-47-4428
メール: oft.tsunami.museum@gmail.com