第143号(平成30年11月20日)の写真

 10月19日(金)〜21日(日)の3日間、釜石市で、「尾崎神社」と新日鐡住金釜石製鉄所「山神社」合同祭の“釜石まつり”が行われました。

 同祭りは、尾崎神社本宮から船で市内にある里宮にご神体を奉遷(ほうせん)する「曳(ひ)き船まつり」、大漁旗をなびかせた十数隻の船による釜石港内のパレード、市街地での虎舞や神楽、山車が見どころの恒例のお祭りです。

 21日(日)には、沿岸地域の復興応援を目的に、チャグチャグ馬コ同好会滝沢支部のチャグチャグ馬コ5頭が参加。祭りの会場となる市街地を練り歩き、チャグチャグ馬コの鈴の音が鳴り響く中、沿道は大きな拍手と笑顔に包まれました。

 これは、岩手県と一般社団法人岩手県畜産協会が、本県に古くから伝わる馬事文化を通して地域の交流を深めるために派遣したもので、内陸から沿岸への復興の思いを伝える一幕となりました。

 

渡辺復興大臣が岩手県を視察

 第4次安倍改造内閣で新たに就任した渡辺博道(ひろみち)復興大臣が、東日本大震災津波の被災地視察のため、10月18日(木)に安藤裕(ひろし)復興大臣政務官とともに宮古市以南の沿岸6市町を訪問しました。

【主な視察内容】
■宮古市■10月1日に供用開始した「イーストピアみやこ」で、市役所新本庁舎や震災の記録が展示されている防災プラザなどを視察。

■山田町■「まちなか交流センター」で、役場や駅を中心としたコンパクトなまちづくりなどを視察。

■大槌町■城山公園の物故者納骨堂で献花後、町内の復興の状況を視察。

■釜石市■ラグビーワールドカップ2019™️の試合会場となる「釜石鵜住居復興スタジアム」を視察。「大会が復興の一助となるよう盛り上げていきたい」との発言がありました。

■大船渡市■6月に開館した「防災観光交流センター」の施設屋上から「キャッセン大船渡」など、商業施設の再建状況を視察。

■陸前高田市■東日本大震災追悼施設で献花後、「まちづくり情報館」を訪問。市長から土地のかさ上げ工事が2020年度末まで続くことなどの説明を受け、住民の生活再建に関わる支援など4項目について要望を受けました。

 視察終了後、大臣は、産業となりわいの再生や被災跡地の利活用、心のケアなどについて、あらためて取り組むべき重要な課題であるとの認識を示し「引き続き現場主義を徹底し、被災者に寄り添いながら被災地の復興に全力で取り組む」との発言がありました。

 

三陸鉄道「リアス線」全線開通へカウントダウン

 2019年3月23日、三陸鉄道は、JR山田線(宮古駅・釜石駅間)の移管に伴い、盛駅(大船渡市)から久慈駅までの163キロメートルが「リアス線」として一つにつながり、第3セクターの鉄道としては日本一長い鉄道が誕生します。

 リアス線全線開通に向け、運行開始までの日数を表示するカウントダウンボードが10月16日(火)、三陸鉄道釜石駅に設置され、お披露目セレモニーが行われました。

 同ボードは、釜石地方森林組合が、昨年発生した釜石市の林野火災で被災した木材を活用し製作したもので、同駅のほか、三陸鉄道宮古駅、山田町役場、大槌町役場に設置。

 また、10月12日(金)には、沿岸北部と南部を表す「南部鼻曲がり鮭」型と「ラグビーボール」型のつり手に木からのメッセージが記載された「三陸の森林(もり)・メッセージつり手列車」が運行を開始しました。

 

閉伊川横断橋(仮称)にメッセージ

 10月10日(水)、岩手県は、宮古市立花輪中学校の全校生徒62人を対象に、「宮古西道路」の閉伊川横断橋(仮称)延長430.5メートルで体験型現場見学会を開催しました。

 参加した生徒らは、工事関係者から閉伊川横断橋の概要や施工手順などの説明を受けた後、工事が終わった幅12.0メートル、長さ50メートルの橋のコンクリート床版(しょうばん:舗装前の道路面)に、復興への願いや未来へのメッセージを文字や絵にして描きました。

 見学後、同校生徒会長が「川の上に橋を作るのは、とても時間がかかるということが分かった。橋の上に文字を書くという貴重な体験ができてよかった」と、現場職員に感謝の言葉を述べました。

 「復興道路」に位置付けられている「宮古西道路」は、宮古市と盛岡市を結ぶ「宮古盛岡横断道路」の一部で、国と県が連携して整備を進めています。県で施工中の松山~根市区間については、今年度中の供用開始を目指しています。

 

「北三陸野田村 なもみビール」販売

 10月2日(火)、野田村の小正月伝統行事「なもみ」をデザインした地域限定商品「北三陸野田村 なもみビール」が発売されることになり、発表会が開催されました。

 野田村と地ビール製造の株式会社ベアレン醸造所(盛岡市)は、今年1月、地方の新たな価値や文化の創造について、相互に連携・協力して取り組み、両者の持続的発展を目指すことを目的とした「地域の未来創造と産業振興に関する連携協定」を締結。今回の商品販売となりました。

 ラベルにデザインされた「なもみ」は、秋田県の「なまはげ」に似た伝統行事で、鬼の面をかぶった「なもみ」が、村内の小さな子どもがいる家庭を練り歩き、子どもたちの健やかな成長と無病息災を祈るもの。

 野田村限定で販売される「北三陸野田村 なもみビール」の売り上げは、1本につき10円が東日本大震災津波の復興支援として同村に寄付され、地域おこしや交流人口の増加などに役立てられます。

 

「巨大壁画(モザイクアート)」の制作について

 三陸防災復興プロジェクト2019では、世界中からいただいた復興支援への感謝の気持ちを示す象徴的なモニュメントとして、ホタテの貝殻を使用した「巨大壁画(モザイクアート)」を制作します。

 このモザイクアートは、釜石市内の全児童・生徒が参加する「かまいし絆会議」と協力して制作が進められています。

 10月31日(水)、釜石市教育センターで、市内の中学校代表生徒20人が参加し、制作に向けた会議が開催されました。

 会議では、釜石市内の全小中学生に対して行ったモザイクアートで描きたい物や思いなどについてのアンケート結果を基に制作したデザインについて話し合いが行われました。

 今後、子どもたちと一緒にホタテの貝殻を着色し、モザイクアートとして、釜石市内に設置されますので、ご期待ください。

 

大槌町発祥、海の幸豊富な「磯ラーメン」

 「磯ラーメン」は、1969年(昭和44年)に大槌町の「吉里吉里(きりきり)ドライブイン」で誕生したと言われ、いまや三陸の定番グルメとして、岩手県の沿岸市町村をはじめ青森県八戸市にかけて定着しているご当地ラーメンのひとつです。

 具は、ワカメ、フノリ、マツモと言った海藻類とホタテ、シュウリ貝(ムール貝)、イカ、エビなどの魚介類。磯の香り漂う、あっさりとした味わいのスープが特長です。

*営業時間等は、事前のご確認をお願い致します。
■きりきり善兵衛本店■
上閉伊郡大槌町吉里吉里13-1-314
☎︎ 0193-44-2222(年中無休)

■さんずろ家■
上閉伊郡大槌町吉里吉里13-9-22
☎︎ 0193-44-2413(定休日:月曜日)

■母ちゃんハウスだぁすこ沿岸店■
上閉伊郡大槌町大槌16-28
☎︎ 0193-42-8151(定休日:月曜日、第2木曜日)

 

【いわて三陸復興フォーラム ~未来のための伝承・発信~】 
併催:
・「いわての復興を自治の進化に」第6回シンポジウム
・平成30年度第3回いわて復興未来塾
・Fw:東北Weekly特別編

<1日目>
【全体会】 盛岡市
日時■12月16日(日)14:00~17:00
場所■エスポワールいわて大ホール(盛岡市中央通1-1-38)
定員■200名
内容■
・基調講演:畑中 章宏氏(民俗学者)
・パネルディスカッション
[パネリスト]
・森本 晋也氏(岩手大学大学院教育学研究科准教授)
・柴山 明寛氏(東北大学災害科学国際研究所准教授)
・田中 美咲氏(一般社団法人防災ガール代表理事)

<2日目> 
【内陸報告会】  盛岡市
日時■12月17日(月)13:15~15:45
場所■エスポワールいわて大ホール(盛岡市中央通1-1-38)
定員■200名
内容■
・基調講演:上野 善晴(県政顧問)
・全国自治体からの応援職員による活動報告

【沿岸報告会】  宮古市
日時■12月17日(月)8:00~17:45
場所■宮古市内/イーストピアみやこ(宮古市宮町1-1-30)
内容■
・無料送迎バスによる復興関連道路、防潮堤工事現場の見学
・「関係人口」をテーマとする復興庁と併催のワークショップ「Fw:東北Weekly特別編」

【申込方法】
■メールでお申し込みください。
*氏名(ふりがな)、住所、メールアドレス、所属・団体名等、電話番号、参加希望の会名をご記入の上、件名を「いわて三陸復興フォーラム」として、下記アドレスにお申込みください。
■メールアドレス AJ0001@pref.iwate.jp

■問い合わせ:岩手県復興局復興推進課
☎︎ 019-629-6945 (9:00~17:00 土日祝日を除く)

【野田ホタテまつり】 野田村
野田村の特産品「荒海ホタテ」を購入できる、年に一度の大直売会。
会場では「荒海ホタテ」の炭火焼きや新鮮な魚介類などのほか、野田村の冬の美味しい海の幸が販売される予定です。
開催日■12月2日(日)
場所■野田漁港
問い合わせ■
野田ホタテまつり実行委員会(野田村漁業協同組合内)
☎︎0194-78-2171

【おおつち鮭まつり】 大槌町
塩をまぶして干した「新巻き鮭」の発祥の地とされる大槌町で、毎年恒例のイベントを開催。鮭のつかみ取りや町内事業者の出店、町産品の販売などが行われる予定です。
開催日■12月2日(日)
場所■大槌町魚市場
問い合わせ■
一般社団法人大槌町観光交流協会
☎︎ 0193-42-5121

 

未来へのメッセージ

東日本大震災津波で甚大な被害を受けた岩手県沿岸。復興が進む中、沿岸地域には、災害に関する多くの教訓が残されています。
将来予想される大震災。突然襲いかかる様々な災害。そんな災害に備えるために、岩手県沿岸地域から、未来のための教訓をお届けします。

小川 廣文さん
大船渡市
椿の里・大船渡ガイドの会会長

【遠くではなく、高台へ】
 見ていると早く感じませんが、津波のスピードは時速約30キロとも言われます。全力で走っても、とても逃げきれません。遠くではなく、近くても高いところへ逃げた方が助かりました。

 ガイドでは、生死の別れた地域を案内して、高台への避難を実感してもらっています。

 自分の身は自分で守るしかないですから、普段から逃げやすい高台を考えておくことが大切です。

【発災後の状況を想像する】
 大きな地震が発生した時には、電気が止まってしまうことが多いです。
携帯ラジオを持っていなければ、どのような状況なのか、津波警報が出ているのか、重要な情報を得ることが困難になります。

 携帯電話の電池もいずれなくなってしまい、自分の安否を伝えることも、家族の確認もできなくなるなど、巨大地震が起きた時、どのような状況になるのか、そのために必要な準備は何か、発災直後を想像する力が命を守ります。

<椿の里 大船渡ガイドの会information>

大船渡市内及び隣接地域の観光案内はもちろんのこと、東日本大震災津波の爪痕が残る市内において体験談や写真等を読み聞かせながら市内を案内します。
震災・防災ガイドに加え、火を起こす、ご飯を飯ごうで炊くなどの体験も可能です。

活動期間・時間■通年8:00~17:00(休日特になし)
所要時間■1時間半~2時間程度
ガイド料金■1~9名4,000円 10~19名 5,000円
※20名からは、上記料金プラス1名あたり200円。
※ガイド1名につきバス1台(約30〜40名まで)ご案内します。
※ガイドの乗車地点と降車地点が異なる場合、交通費別途発生します。
予約■一週間前まで

■問い合わせ・申し込み■
椿の里・大船渡ガイドの会
TEL:0192-29-2121 FAX:0192-29-2180
受付時間:9:00~17:00