第142号(平成30年10月20日)の写真

 9月29日(土)、30日(日)の両日、陸前高田市中心市街地(同市高田町)で「まちびらきまつり」(主催:同実行委員会)が開催されました。

 同まつりは、JR大船渡線(バス高速輸送システム=BRT)や路線バスの同地区の発着所となる「交通広場」の完成と、中心市街地を横断する「高田南幹線道路」の開通を記念して行われたものです。

 30日の記念式典で、戸羽陸前高田市長は「新しい誇りと愛着が芽生えるまちとして発展していくと確信しています」と挨拶。市内の小中高生が「7年半のありがとう。そして、ただいま、たかたまち」とまちびらきを宣言しました。

 かさ上げ整備された同中心市街地には、昨年、大型商業施設「アバッセたかた」、大型遊具を備える「まちなか広場」、市立図書館、交流施設「ほんまるの家」、共同店舗「まちなかテラス」がオープン。
現在、周辺には約25の飲食店や商店、事業所などが再建され、まちづくりが進められています。

 

平成30年度 第2回「いわて復興未来塾」開催

 9月16日(日)、平成30年度第2回「いわて復興未来塾」が、釜石市で開催されました。

 達増知事による挨拶の後、「SDGsを考える~持続可能な地域づくり~」をテーマに、黒田かをり氏(一般財団法人CSOネットワーク事務局長・理事)が基調報告を行いました。

 黒田氏は、2015年に国連が策定した国際目標であるSDGs(持続可能な開発目標)について、「地球上の一人も取り残さない」という理念や、17個の目標について解説した上で、実際に国内で行われている取組を例示しながら、多様な主体が協力し、持続可能な社会づくりを行うことの重要性について報告を行いました。

 後半では、「持続可能な地域づくり」をテーマに、パネルディスカッションが行われました。

 釜石地域で地域づくりに取り組む、石井重成氏(釜石市総務企画部オープンシティ推進室長)、平舘豊氏(RAY LAB合同会社 代表社員CEO)、菅野祐太氏(認定NPO法人カタリバ東北復興事業部ディレクター)、細江絵梨氏(釜石ローカルベンチャー/一般社団法人根浜MIND)の4名が、これまでの取組について、SDGsの視点を交えつつ紹介しました。

 その後、三陸地域の様々な課題に対し、SDGsの視点を踏まえた取組の進め方について、黒田氏からコメントを頂きながら議論を深めました。

 当日は会場からも積極的な質問があり、SDGsへの理解を深め、地域の未来を考えるための充実した一日となりました。

 

宮古市中心市街地拠点施設「イーストピアみやこ」供用開始

 宮古市役所本庁舎と保健センター、市民交流センターの3つの施設から構成される、宮古市中心市街地拠点施設「イーストピアみやこ」が完成し、10月1日(月)に開庁式が開催されました。

 東日本大震災津波では、旧市役所本庁舎は1階が水没。宮古保健センターが全壊するなどの被害を受け、その教訓から「災害に強いまちづくり」を核として移転整備が進められてきました。

 新しい複合施設は、宮古駅の南側に隣接し、駅と連絡通路で結ばれ、駅前という利便性とともに、非常用発電機、備蓄倉庫、機材倉庫、太陽光発電などを備え、災害発生時は、災害対応拠点と避難場所としての役割も担います。

 また、市民交流センターには、震災の記録や教訓を伝える「防災プラザ」、運動スタジオや音楽スタジオ、多目的ホールなども整備され、市民の活動や交流の拠点として期待されています。

 

震災後初、「曳き船まつり」復活

 9月21日(金)から23日(日)の3日間、「大槌まつり」(主催:同実行委員会)が開催されました。

 同まつりは、大槌稲荷神社と小鎚神社の例大祭が合同で行われるもので、神輿(みこし)を先頭に太(だい)神楽、鹿子踊、虎舞などの郷土芸能団体や、各地区の手踊り団体などが連なる神輿渡御行列が行われました。

 まつりの目玉となる「曳き船(ひきふね)まつり」は、大漁と海の安全を祈願し、神輿を乗せた船が、大槌湾内を巡る伝統行事。震災により、漁船や参加する郷土芸能団体も大きな被害を受けたため、これまで中断していましたが、8年ぶりの復活となりました。

 当日は、大槌稲荷神社の神輿を乗せた「御召(おめし)船」を中心に、大漁旗で飾られた13隻の漁船が、大槌魚市場を出港。町のシンボルである蓬莱(ほうらい)島周辺で神事を行った後、船は湾内を周回し、来場者は地域に根付く伝統行事の復活を楽しみました。

 

西日本豪雨被災地応援、大船渡市からさんまのお振る舞い

 9月24日(月・祝)、大船渡市と市民有志でつくる「さかなグルメのまち大船渡実行委員会」が、今年7月に西日本豪雨で被災した岡山県倉敷市真備町を訪れ、旬の味覚「さんま」で被災地を元気づけようと、さんまの炭火焼きを振る舞いました。

 大船渡市と真備町は、平成17年、岡山国体で大船渡市の軟式野球チームが真備町に民泊したことから交流が始まり、東日本大震災津波の際、大船渡市は真備町から多くのご支援を受けました。

 今回は、その恩返しの思いと、西日本豪雨被災地の一日も早い復興への願いを込め、本州一の水揚げ量を誇る「さんまのまち大船渡」らしい形での支援となりました。

 当日は、大船渡港から新鮮なさんま600匹が直送され、大船渡市が認定した「さんま焼き師」が長野県佐久市、兵庫県新温泉町からも応援に駆けつけ、香ばしくさんまを焼き上げて振る舞い、大船渡市民らが集めた義援金31万6,323円も贈られました。

 

「ツーリズムEXPOジャパン」に出展

 9月20日(木)~23日(日)の4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われた「ツーリズムEXPOジャパン2018」は、世界130ヵ国以上の国と地域、日本全国の観光地が集結する世界最大級の旅の祭典。期間中、約20万7千人が訪れました。

 「三陸防災復興プロジェクト2019」も、2019年に開催するイベントやいわて三陸地域の観光情報を紹介するため、同イベントに出展。同プロジェクトの概要や「いわて三陸」の魅力を大型ビジョンで紹介。また、いわて・三陸の郷土芸能の衣装展示、三陸鉄道の関連グッズの展示と段ボール三陸鉄道列車の作成、三陸ジオパークのパネル展示やVR体験、三陸鉄道恋し浜駅に飾るホタテ絵馬の製作などが行われ、同プロジェクトの開催を広く国内外にPRしました。

 

マンガン坑道跡を探検体験「マリンローズパーク野田玉川」

かつて日本有数のマンガン鉱山として知られていた野田玉川鉱山の坑道の総延長はおよそ28km。
観光坑道として公開している約1.5kmの坑道内の気温は年間を通して10℃前後で、採掘作業の様子を機械や人形で再現。
日本では野田玉川鉱山でしか産出されない「ばら輝石」と呼ばれる貴重な原石をご覧いただけるほか、ショップでは、職人により磨き上げられ「マリンローズ」として生まれかわったマリンローズジュエリーや天然石の購入が可能です。

■営業時間■
4月下旬~10月 9:00~17:00(火曜日定休)
11月~12月は土・日・祝日のみ 9:00~16:00
*団体の予約は、平日でも対応できる予定となっておりますので、お問合せください。
*オリジナルマリンローズジュエリー作り体験につきましてはお問合せください。
■料  金■ 大人:700円・中高生:500円・小学生:400円
■住  所■ 九戸郡野田村大字玉川5-104-13
■問い合わせ■ マリンローズパーク野田玉川 ☎︎ 0194-78-2138

 

イベント情報

【いわて三陸復興フォーラムin 埼玉】 さいたま市
三陸の「今」を伝える、三陸の「未来」とつながる

日時■ 11月17日(土)13:30~16:00(予定)
場所■ ホテルラフレさいたま(埼玉県さいたま市中央区新都心3-2)
参加■ 入場無料
定員■ 300名 *応募多数の場合は、抽選となります
応募方法■ 参加のお申し込みは、WEB<https://iwate-fukkou.jp>からお申込みください。
申込締切■ 2018年11月7日(水)

<内容>
【第1部 知事対談】
テーマ「東日本大震災の教訓を未来へ」
達増拓也岩手県知事、上田清司埼玉県知事
【第2部 パネルディスカッション】
テーマ「三陸とつながる、地域間の交流を深める」
【クロージング】
浦和レッズ 元キャプテン 内舘秀樹氏
「被災地支援活動紹介、沿岸地域へのエール」

<来場者プレゼント>
1:浦和レッドダイヤモンズ&埼玉西武ライオンズ選手のサイン入りグッズ等の抽選会を実施
2:アンケート引き換えで岩手のご当地パンをプレゼント
・福田パン(盛岡市)
・小麦の丘(大船渡市)

【収穫感謝まつり & 健康食まつり】 岩泉町
地元の農産物や手打ちそば、手作りソーセージが販売されるほか、新米のもちのお振舞いや「龍泉洞黒豚」の丸焼きの試食、八杯豆腐の早食い競争なども行われます。
開催日■ 11月3日(土・祝)
場所■ 栃の木皆の川ふれあい広場
問い合わせ■ 収穫感謝まつり&健康食まつり実行委員会
☎︎ 0194-27-2156

【復興山田を味わうまつり】 山田町
農林水産物や加工品などの販売をはじめ、鮭のつかみどりや観光船の運航が行われるほか、郷土芸能の披露やお笑い芸人のステージイベントなどが行われます。
開催日■ 11月11日(日)
場所■ 山田町魚市場特設会場
問い合わせ■
山田町水産商工課 ☎︎ 0193-82-3111
山田町観光協会 ☎︎ 0193-65-7901

【鮭・あわびまつり】 宮古市
旬を迎える地元特産品の「鮭とあわび」にちなんだイベント。生鮭やあわびの販売のほか、鮭のつかみどりやステージイベントなどが行われます。
開催日■ 11月23日(金・祝)〜11月24日(土)
場所■ 道の駅たろうイベント広場
問い合わせ■ 田老観光イベント実行委員会(宮古市田老総合事務所内)
☎︎ 0193-87-2111

 

未来へのメッセージ

東日本大震災津波で甚大な被害を受けた岩手県沿岸。復興が進む中、沿岸地域には、災害に関する多くの教訓が残されています。
将来予想される大震災。突然襲いかかる様々な災害。そんな災害に備えるために、岩手県沿岸地域から、未来のための教訓をお届けします。

神谷 未生さん
大槌町
一般社団法人おらが大槌夢広場 代表理事/CEO

【被災地から学ぶ様々なケース】
 ひとことで「被災」と言っても、自宅にいた人、海岸近くにいた人、内陸からたまたま沿岸に来ていた人など、被災した時の状況は、100人いれば100通りです。避難の仕方も、お年寄りを支えながら避難した人もいれば、津波は免れたものの帰宅が困難だった人もいます。

 いつどこで起きるか分からない災害では、自分の命を守るためにも様々な判断が求められます。

 東日本大震災津波を語りつぐ生の声から、様々なケースを聞くことも大切です。

【震災が残した課題を学ぶ】
 東日本大震災津波は、復興という大きな課題を残し、そこに新たな“リーダーシップ”のあり方も問われています。

 私たちは、企業研修やリーダーシップ研修を受け入れており、震災の経験を伝えるとともに、災害が生み出した課題をもとに、多くのことを学んでいただければと思います。
 
<大槌復興ツーリズム事業(研修・視察ツアー、町内語り部ガイド)information>
 
大槌町は、東日本大震災において市街地の6割近くが壊滅。

研修プログラムでは、「それでもここで生きていく」と覚悟を決めた住民や、迷いつつも歩きだしている方々との交流を通して、そこから「人間の可能性」に明るさを見いだし、元気をもらい、自分の生き方や自分の大切な人との関わり方に思いを馳せて頂き、「自分」という人間を見つめ直すきっかけにしていただく事を目的としています。

■新人研修・企業研修 ■リーダーシップ研修
■教育型ツアー ■被災地視察 ■町内語り部ガイド

■問い合わせ・申し込み■一般社団法人 おらが大槌夢広場
ホームページ <https://ws.formzu.net/fgen/S17875250/
E-mail:mioinusa@gmail.com