第140号(平成30年8月25日)の写真

 国が整備を進めている三陸沿岸道路の唐桑高田道路の陸前高田長部IC~陸前高田IC間延長6.5キロメートルが、7月28日(土)に開通。

 また、8月11日(土)には、吉浜釜石道路の吉浜IC(大船渡市)~釜石南IC(釜石市)間延長5キロメートルが開通し、それぞれ開通式が行われ、供用が開始されました。

 両区間の開通により、陸前高田市から釜石市南部までの40.2キロメートルがつながり、三陸の海産物などの輸送効率が向上することから、水産業の振興が期待されるとともに、広域観光ルートが形成されることで、更なる観光客の増加が見込まれます。

 唐桑高田道路の残り3.5キロメートル(唐桑北IC(仮)〜陸前高田長部IC間)と、吉浜釜石道路の残り9キロメートル(釜石南IC〜釜石ジャンクション(仮)間)は、今年度中の開通を目指しています。

 

平成30年度 第1回「いわて復興未来塾」開催

 7月17日(火)、平成30年度 第1回「いわて復興未来塾」が、盛岡市で開催されました。

 同塾は、県内の産学官の連携組織「いわて未来づくり機構」が主催しているもので、今年度で4年目となります。今回は、17日から20日にかけて行われた「国際防災・危機管理研究 岩手会議」の一般向け公開プログラムとして開催されました。

 第1部では、「東日本大震災からの復旧と復興」をテーマに、達増知事、野田釜石市長が基調報告を行い、震災後7年間の取組について、岩手県と釜石市それぞれの視点から発表しました。

 その後、Arnold Howitt氏(ハーバード大学ケネディ行政大学院アッシュセンター顧問)が講評を行い、早期復興のためには、緊急時の戦略の策定など、事前準備が重要であるとの話がありました。

 第2部では、「危機管理と防災 東日本大震災から得た教訓」をテーマに、越野修三氏(岩手大学地域防災研究センター客員教授)、望月正彦氏(前三陸鉄道株式会社代表取締役社長)、神谷未生氏(一般社団法人おらが大槌夢広場事務局長)の3名が、それぞれの震災当時の経験や活動について事例報告を行いました。

 報告後、Arjen Boin氏(ライデン大学政治学研究所教授)が講評を行い、災害時の意思決定や協力体制についての提言がありました。

 災害からの復興には、未来の災害への事前の備えや、国内外の様々な人々の協力・支援の構築が重要であることを再認識する一日となりました。

 

東京大学大気海洋研究所附属国際沿岸海洋研究センター再建

 東日本大震災津波で壊滅的な被害を受けた「東京大学大気海洋研究所附属国際沿岸海洋研究センター」(大槌町赤浜)が、近隣の高台に再建され、7月20日(金)、記念式典が開催されました。

 1973年に大槌湾沿いに開設された同センターは、震災で津波が最上階3階まで到達し、研究設備や蓄積された貴重な研究データ、調査船3隻も流失。震災後は、3階部分を改修して研究を続けてきました。

 新たな施設は、鉄筋コンクリート3階建て。海洋研究をサポートするための設備や機器を備えた研究実験棟や研究員用の宿泊棟も整備され、共同利用・共同研究拠点として国内外の海洋研究者を受け入れ、地震と津波の影響研究や海洋生態系研究などが行われています。

 今後は、旧施設の跡地に実験用の飼育設備や、一般の方が見学できる展示施設「海の勉強室」が整備される計画で、国内外研究者に向けた施設としての役割だけでなく、地域の交流拠点としても活用される予定です。

 

村道3路線、全線開通 沿岸部と内陸部を結ぶ

 7月8日(日)、田野畑村の村道尾肝要(おかんよう)北山線(延長約5,714メートル)が完成し、すでに完成していた村道明戸北山線(延長約1,859メートル)、村道北山崎線(延長約455メートル)の全線開通を祝う式典が、尾肝要北山線の一の渡交差点付近で開催されました。

 これは、同村が、災害時の沿岸部の孤立解消と住民避難ルートの確保を目的に整備を進めてきたもので、国道45号(一の渡地区)と県道岩泉田野畑普代線(北山地区)までの区間、約11.5キロメートルが2車線道路で結ばれました。

 開通式には、地域住民、工事関係者など約100人が出席。石原田野畑村長が「災害時に集落の孤立を解消する希望の道が完成した」と挨拶。甲地(かっち)鹿踊り保存会が舞を披露し、安全を祈願しました。

 全線の開通で、沿岸と内陸の連絡路が確保されると同時に、内陸部から沿岸部の景勝地・北山崎などへの新たな観光ルートとしての役割が期待されます。

 

「2018夏 根浜海あそび」開催

 7月28日(土)、29日(日)の両日、海で遊び、海を身近に楽しんでもらおうと「2018夏 根浜海あそび」(主催:一般社団法人根浜MIND)が、釜石市鵜住居(うのすまい)町の根浜海岸と根浜緑地公園を会場に開催されました。

 同海岸は、東日本大震災津波で砂浜が消失したため、未だ海水浴場としてオープンしていませんが、この日だけは遊泳が可能となり、子どもたちの「海あそび宣言」を皮切りに、海を楽しむ子どもの姿がありました。

 イベントでは、スタンドアップパドルボードやレスキューボート、シュノーケリングなどの体験プログラムや、陸の思い出ワークショップ、だるまの絵付け体験などが行われ、来場者は、8年ぶりに根浜の海を満喫しました。

 県は、消失した根浜海岸の砂浜について、平成29年度に人工的な砂浜再生が技術的に可能か検討を実施。「養浜砂が定着することが可能」と判断し、平成30年度から養浜工事の設計に着手しています。

 

直通列車「さんりく北リアス号」運行

 8月3日(金)~8月6日(月)と、8月10日(金)~8月13日(月)の8日間、JR山田線(盛岡駅〜宮古駅間)と、三陸鉄道北リアス線(宮古駅〜久慈駅)を、乗り換えなしで結ぶ直通列車「さんりく北リアス号」が期間限定で運行されました。

 この列車は、東日本大震災津波からの沿岸部の復興を後押ししようと、JR東日本盛岡支社と三陸鉄道が共同で企画したもので、両社の車両が相互に乗り入れ運行するものです。平成26年から運行を開始しましたが、平成27年のJR山田線内の土砂流入の影響で運行を休止し、今回3年ぶりの運転再開となりました。

 期間中は、盛岡駅発と久慈駅発の列車が1日1本ずつ交互に運行され、他社路線を走る珍しい鉄道風景をカメラに収めようと多くの鉄道ファンが訪れました。

 なお、JRが使用した車両キハ58系「kenji」は9月で引退が決まっているため、三陸鉄道への乗り入れは今回が最後となりました。

 

 

 

「北三陸ウニ街道祭り」開催中

 北三陸のウニは、天然の昆布をエサにしているため、旨味が凝縮されています。

 美味しいウニを使用したオリジナルメニューを久慈広域エリア24店舗で提供する「北三陸ウニ街道祭り」が開催されています。ウニ食材のメニューのご注文でスタンプを集め、北三陸の特産品詰め合わせセットが抽選で当たる「スタンプラリー」も行われています。

■開催期間■
7月14日(土)〜10月31日(水)
■参加店舗■
・洋野町(4店舗)
・久慈市(11店舗)
・野田村(3店舗)
・普代村(3店舗)
・田野畑村(3店舗)
(参加店舗及びメニューの詳細は、http://kuji-tourism.jp/

*参加店にはのぼりが立てられています。
*参加店情報・スタンプラリー参加方法などの詳細は、参加店および周辺の道の駅などに設置してあるガイドマップをご覧ください。
*対象メニューが売り切れになる場合や店舗が臨時休業となる場合がありますので、来店前に店舗へのお問い合わせをお勧めします。

■問い合わせ■
久慈広域観光協議会 「北三陸ウニ街道祭り」事務局
☎︎ 0194-53-5756

 

さんりくイベント情報

【ふだいまつり】
きらびやかに工夫を凝らした風流山車が町内を練り歩き、地元中学生による「中野流鵜鳥七頭舞」神楽や手踊りなどが披露されるほか、普代川を会場に花火大会が行われます。
村内外のうまいもんが楽しめる、うまいもん広場も開催されます。
開催日■9月7日(金)〜9日(日)
場所■普代駅 復興ふれあい広場ほか
問い合わせ■ふだいまつり実行委員会(普代村政策推進室内)
☎︎ 0194-35-2114

【みやこ秋まつり】
「みやこ秋まつり」は、昭和60年に始まった市民参加型のお祭り。
豪華に飾りつけられた10台余りの船山車が通りを運行して美しさを競うほか、市民約3,000人による手踊りも披露され、浜の人々のお祭りにふさわしく、威勢のいい掛け声が街中に響き渡ります。
開催日■9月15日(土)〜16日(日)
場所■宮古駅前イベント広場ほか
問い合わせ■陸中宮古青年会議所
☎︎ 0193-62-8458

【山田の秋祭り】
9/16(日)「山田八幡宮」、17(月・祝)の「大杉神社」の例大祭に合わせて開催。
町内外の郷土芸能や踊りなどにぎやかにステージが繰り広げられ、期間中は多くの飲食店が出店するほか、「山田八幡宮」と「大杉神社」の神輿も立ち寄り、お祭りを盛り上げます。
開催日■9月15日(土)〜17日(月・祝)
場所■特設お祭り広場
問い合わせ■山田の魅力発信実行委員会(山田町商工会内)
☎︎ 0193-82-2515

【久慈秋まつり2018】
1360年代から続く歴史と伝統を誇る県北地域最大のお祭り。
初日と3日目は絢爛豪華な山車と活気ある神輿の合同運行、2日目は郷土芸能大パレードが行われ、前夜祭は、一同に揃った山車組があげる音頭と創作山車のライトアップが見どころです。
開催日■9月21日(金)〜23日(日)
場所■荒町~本町
問い合わせ■久慈秋まつり実行委員会(久慈市観光物産協会内)
☎︎ 0194-66-9200

【大槌まつり】
「大槌稲荷神社」と「小鎚神社」の例大祭が合同で行われるお祭り。
神輿のお供に大神楽、鹿子踊、虎舞、七福神などの郷土芸能や手踊りが連なる神輿渡御行列が行われます。今回は、震災後初となる神輿の海上渡御も実施されます。
開催日■9月21日(金)〜23日(日)
場所■大槌町内
問い合わせ■大槌まつり実行委員会(一般社団法人大槌町観光交流協会内)
☎︎ 0193-42-5121

【上野と東北を結ぶ星屑屋台】
東京上野の魅力をインクルーシブ・アートの力で発信する『UENOYES』。
9月に開催の「UENOYESバールンDAYS2018」では、東日本大震災の被災者の方々と共に作品を手掛けてきたホセ・マリア・シシリアによる作品展示やイベントも実施します。
みなさまのご参加をお待ちしています。
同時開催:国際子ども図書館にてシシリア氏によるトーク(28日)/作品展示
開催日■9月28日(金)〜30日(日)
場所■東京・上野公園噴水前広場
問い合わせ■上野文化の杜新構想実行委員会
☎︎ 03-5834-2396

 

未来へのメッセージ

東日本大震災津波で甚大な被害を受けた岩手県沿岸。復興が進む中、沿岸地域には、災害に関する多くの教訓が残されています。
将来予想される大震災。突然襲いかかる様々な災害。そんな災害に備えるために、岩手県沿岸地域から、未来のための教訓をお届けします。

椎屋 百代さん
山田町
新生やまだ商店街協同組合事務局長 

【逃げる勇気を持つこと】
 地震が起きた時や、災害が予想される場合、大切なのは「逃げる勇気」です。

とっさの判断になると思いますが「逃げる」行動を起こすのが早いか遅いか、少しの時間の差で、守れる命も失うことになります。

 過去の経験から「ここは大丈夫だろう」と過信しがちですし、中には「避難するのが面倒くさい」と行動を起こさない方もいると思いますが、お互いに声をかけ合い、まずは「逃げる」決断をすることです。

【自分で安全を判断しない】
 東日本大震災津波の時は、津波が到達するまで30分ほどの時間がありました。

そのため、一旦は避難したにもかかわらず「まだ間に合うだろう」と、ものを取りに自宅に戻った方が犠牲になっています。

 避難してからも、安全を自分で判断するのではなく、警報などが解除されるまでは決して油断してはなりません。

 

<復興まち歩き つまみ食いツアーinformation>

陸中山田駅前を中心に、にぎわいとなりわいが再生されつつある山田のまちなかを、地元商店街の震災語り部がゆっくり歩きながらガイドします。
途中、山田ならではの3つのプチ食体験をご用意。体験後は、それをつまみ食いしてください。

<食体験&つまみ食い例>
*時期・日によって内容が異なります。
・山田名物「山田せんべい」を揚げる体験
・朝採れしゃぶしゃぶ体験
・カキやホタテの殻むき体験
・のしイカ体験 など

■営業期間:通年
■最少催行人数:4名以上
■所要時間:約1時間半
■料  金:1人¥1,300

■問い合わせ・申し込み■
新生やまだ商店街協同組合事務局
TEL:0193-77-3732
メール:info@shinseiyamada.com