第133号(平成30年1月25日)の写真

 平成30年1月15日(月)、大船渡市三陸町の吉浜地区で、「スネカ」が行われ、吉浜スネカ保存会のメンバーと吉浜中学校の生徒ら25人が11班に分かれ、吉浜地区約300戸の家々を回りました。

  「スネカ」は、奇怪な面をつけ、わらで作ったミノに俵を背負い、腰にはアワビの殻を下げた姿に、キリハと呼ばれる小刀を持った来訪神(らいほうしん)に扮し、家々を回り、怠け者を戒め、福をもたらす小正月の伝統行事で、平成16年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

  「スネカ」の名称は、冬の間、仕事をせず長く囲炉裏の火にあたっていることでできるスネのヒガタ(火班)を剥ぐ「スネカワタグリ」が由来とされています。

  重要無形民族文化財に指定されている全国10件の来訪神行事は、「来訪神:仮面・仮装の神々」として、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を目指しています。

 

宮古警察署新庁舎が完成し、運用を開始

 東日本大震災津波で被災した宮古警察署の新庁舎が完成し、平成29年12月18日(月)から運用を開始しました。

 以前の庁舎では、津波警報が出ると避難する必要がありましたが、新築された新庁舎(宮古市松山)は、前庁舎から西に約4km離れた津波浸水区域外に位置しています。

  鉄筋コンクリート4階建てで、延べ床面積は約4,269平方メートル。2階建ての車庫棟と、3階建ての宿舎棟が併設されたほか、新たに災害用備蓄倉庫も設けられています。

  また、白バイなどの活動拠点となる交通機動隊沿岸分駐隊は、震災前、釜石警察署に併設されていましたが、被災後は、盛岡市にある交通機動隊本隊を拠点としてきました。

  今後、釜石警察署が復旧するまでの間は、宮古警察署を拠点として、沿岸地域での活動を行います。

 

「大槌町町方地区 復興関連事業引渡し式」開催

 平成29年12月20日(水)、土地区画整理事業や災害公営住宅の建設工事などを進めてきた独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)の大槌町での全ての工事が完了し、「町方(まちかた)地区復興関連事業引渡し式」が、同町役場で行われました。

 大槌町とUR都市機構は、東日本大震災津波からの早期復興を図るため、平成24年4月に災害公営住宅の整備に係る基本協定を、平成24年7月には、町方地区における復興整備事業に係る協力協定を締結し、災害公営住宅の建設や中心市街地である町方地区の再生、町方地区以外での復興まちづくりなどを進めてきました。

 UR都市機構は、大槌町全8地区で計243戸の災害公営住宅を建設。復興市街地整備事業では、中心市街地である町方地区の土地区画整理、防災集団移転促進、津波復興拠点整備、道路整備、上下水道整備など全7事業を受託し、復興工事のスピードアップを図ってきました。

 引渡し式では、UR都市機構から平野大槌町長に目録が引き渡され、平野大槌町長からUR都市機構に感謝状が贈られました。

 

障がい者就労支援施設「災害備蓄用非常食キット」開発

 障がい者就労支援施設の非営利型一般社団法人かたつむり「@かたつむり」(大船渡市)と社会福祉法人自立更生会「北上アビリティーセンター」(北上市)が、災害備蓄用非常食キット「逃げた先にある安心。もしもの備え」を開発、2017年度のグッドデザイン賞を受賞しました。

  これは、東日本大震災津波発災時の避難所での教訓を生かし、被災者と支援者の疲労や労力、不安などを軽減することを目的に考案されたものです。

  キットは5年間保存可能で、陸前高田市のブランド米「たかたのゆめ」のアルファ化米80g、野田村産の「のだ塩」2g、青森県鯵ヶ沢町の「白神山地の水」500ml、加熱袋(発熱剤)、プラスチックスプーンがセットされたもので、加熱袋に水を注ぐだけで、温かなご飯を作ることができます。

  販売されるキットは、取っ手型スタンダードタイプ1人用1,300円(税抜)、2人用2,000円(税抜)、箱型コンパクトタイプ1人用1,100円(税抜)で、賞味期限5年を確保するため、予約のみの販売となります。

 

三陸鉄道JR山田線移管後の新路線名は「リアス線」

 平成29年12月25日(月)、三陸鉄道株式会社(宮古市)は、平成31年3月にJR東日本株式会社から移管されるJR山田線の宮古駅-釜石駅間(55.4キロ)と、現在運行している南北リアス線を含めた路線名を「リアス線」とすることを決定しました。

 北リアス線(久慈駅-宮古駅間71キロ)と南リアス線(釜石駅-盛駅間36.6キロ)に加え、移管後は、久慈駅(久慈市)から盛駅(大船渡市)までが一路線でつながり、総延長は163km。第三セクターの路線としては日本最長となります。

 平成30年度末の移管に合わせて、宮古市内に「八木沢・宮古短大駅」と「払川駅」の新駅が2カ所設置され、平成32年度には「新田老駅」の開業が予定されています。

 同社では、平成30年1月4日(木)〜2月20日(火)まで、新駅を含む山田線区間の駅13駅と「新田老駅」の計14駅の愛称を募集しており、平成30年3月下旬に選考結果を発表する予定です。

■駅愛称公募の問い合わせ■
三陸鉄道株式会社旅客サービス部
TEL:0193-62-8900

 

 

地域の味を活かした「甲子柿パルフェ」を開発

 釜石市と震災復興支援協定を結んでいる学校法人龍澤学館が運営する盛岡カレッジオブビジネス(盛岡市)のパティシエ科の生徒が、甲子(かっし)柿を使用したスイーツ「甲子柿パルフェ」を開発しました。

  甲子柿は、渋柿の一種の小枝柿をいぶして渋抜きした釜石市の特産品です。卵黄、蜂蜜、砂糖、ホイップクリームに、ピューレ状にした甲子柿を混ぜ、冷やして固め、フランスのアイスクリームのひとつである「パルフェ」に仕上げました。

  アイスクリームの上には、甲子柿と釜石市の地酒「浜千鳥」を使用したジャムと生クリームがトッピングされ、地域色豊かなスイーツになりました。

  開発したのは、同校2年生の齋藤有花さんと入山翔太さんをはじめとした4名。平成29年12月21日(木)には、齋藤さん、入山さんが野田釜石市長を表敬訪問し、甲子柿独特の香りと、浜千鳥のコクが活かされた試作品を披露しました。

 

「北三陸ご当地 鍋街道祭り」開催中

<じぇじぇじぇ~!な 北三陸の鍋を食べよ~!>
「北三陸ご当地 鍋街道祭り」には、洋野町・久慈市・野田村・普代村の4市町村にある19店舗が参加。
各店舗のこだわりの鍋をお楽しみください。北三陸の特産品が当たるスタンプラリーも同時開催!

【期間:12/16(土)~3/4(日)】

■洋野町
・はまなす亭 本店:「うに鍋定食」
・はまなす亭 産直店:「うに鍋定食」
・磯料理 喜利屋:「あんこう鍋」
 ※9名以上、前日までに要予約
・喜利屋 ウニーク店:「あんこう鍋」
 ※9名以上、前日までに要予約
・ドライブインまつはし:「旨辛鍋定食」
・グリーンヒルおおの:「八幡平ポークひっつみナベ」

■久慈市
・うまもの屋食堂:「シャモだしモチ団子鍋」
・お食事処 おおみ屋:「海鮮まめぶ鍋御膳」
・北三陸磯料理 魚棚(うおんだな):「北三陸うに鍋・魚棚」
 ※3名以上、前日までに要予約
・まめぶの家 久慈駅前店:「ひっつみまめぶ鍋」
・道の駅くじ レストラン山海里:「まめぶ汁」
・久慈グランドホテル レストラン・アゼリア:「アイナメ鍋セット」
・焼肉・冷麺 福次郎:「くじホルモン鍋」
・福るる:「冬季限定 鍋焼きうどん」他
 ※5名以上、前日までに要予約

■野田村
・レストラン ぱあぷる:「豚ちゃん鍋定食」
 ※1日限定5食
・国民宿舎えぼし荘:「贅沢うに しゃぶしゃぶ定食」
 ※3日前までに要予約

■普代村
・いち龍食堂:「鍋焼きうどん」
・御食事処 魚定:「漁師なべ・おおた鍋定食」
 ※1日限定5食、前日までに要予約
・国民宿舎くろさき荘:「うに鍋」
 ※要予約

【問い合わせ】
久慈広域観光協議会 ☎︎ 0194-53-5756
http://www.kuji-tourism.jp/

・店舗により提供期間が異なります。
・スタンプ台紙付きガイドマップは、参加店及び北三陸周辺の道の駅等に設置しております。

 

さんりくイベント情報

【2018平庭高原スキー場まつり】
久慈地域の郷土料理を始めとしたお店が立ち並ぶ屋台村のほか、景品付き餅まき大会など楽しいイベントが盛りだくさんです。
まつりの最後を飾る花火大会は、冬の夜空を豪華絢爛に彩ります。
開催日■2月10日(土)
場所■平庭高原スキー場 (久慈市山形町)
問い合わせ■久慈市産業建設課
☎︎ 0194-72-2111(内線132)

【ひろのまきば天文台 ひろの星空教室】
平成19年度冬期星空継続観察で「日本一の星空観察適地」に選ばれた天文台で、反射式望遠鏡などを使い、さまざまな天体を観察できます。
開催日■2月10日(土)/2月24日(土)
場所■ひろのまきば天文台
問い合わせ■
・ひろのまきば天文台 ☎︎ 0194-77-3377
・大野ふるさと公社 ☎︎ 0194-77-3202

【三陸・大船渡つばきまつり】
世界13カ国、約550種類の華麗なツバキを鑑賞できます。
まつりの期間中は、スタンプラリーが行われるほか、毎週日曜日には、体験コーナーや郷土菓子の販売などさまざまな催しが開催されます。
開催日■2月10日(土)〜3月18日(日)
場所■世界の椿館・碁石
問い合わせ■つばきまつり実行委員会(大船渡市農林水産部農林課)
☎︎ 0192-27-3111

【第8回全国虎舞フェスティバル】
全国各地の虎舞が一度に観られるフェスティバル。
市内の虎舞団体をはじめ、大沢虎舞(山田町)、安渡虎舞保存会(大槌町)、小稲虎舞(静岡県南伊豆町)、松圃虎舞(宮城県気仙沼市)、火伏せの虎舞(宮城県加美町)など 計15団体の演舞が披露されます。
開催日■2月11日(日・祝)
場所■釜石市民ホール TETTO
問い合わせ■釜石観光物産協会
☎︎ 0193-27-8172

【内間木洞氷筍まつり】
年3回の内間木洞内の観察会で、もっとも賑わう冬のイベントです。
洞内では、貴重な氷筍の観察が行われるほか、周辺では地元のお母さんたちが作った郷土料理が並びます。
開催日■2月11日(日・祝)
場所■内間木洞周辺
問い合わせ■久慈市教育委員会文化課
☎︎ 0194-52-2700

【鮭文化祭】
落語家三代目桂枝太郎による、落語による新巻鮭の歴史の基調講演や、日本に古くから伝わる3つの新巻「新巻鮭」「新巻鯉」「新巻鰤」の独自の食文化のパネルディスカッション、鮭を題材とした大槌学園による大槌孫八郎の劇、おおつちバラエティーショーのオリジナル劇などが行われます。
開催日■2月25日(日)
場所■大槌町城山公園体育館及び大槌町中央公民館
問い合わせ■大槌町商工観光課観光物産班
☎︎ 0193-42-8725

 

岩手県 東日本大震災津波の記録

 あの日何があったのか。今一度、沿岸市町村別に東日本大震災津波を振り返り、御紹介します。

【各地区の被害の状況】
 最も被害が大きかったのは、村の水産業の拠点である島越地区で、地区内には、三陸鉄道北リアス線の島越駅や島の越漁港がありましたが、標高10mほどまでの集落は津波に襲われ、多くの家屋をはじめ、駅舎や鉄道高架、水産関連施設も大きく被災しました。

 また、田野畑駅や旅館・民宿が立ち並ぶ観光の拠点である羅賀・平井賀地区では、標高18~25mほどの区域で壊滅的な被害となり、ホテル羅賀荘は3階部分まで浸水したほか、明戸地区では防潮堤が決壊しました。

サッパ船の基地である机浜漁港を核とする机浜地区では、漁港が損壊し、未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選に選定されていた漁村番屋群はすべて流失しました。

  番屋群は国の復興事業などを活用し、平成26年12月に復旧しました。