第131号(平成29年11月25日)の写真

 11月19日(日)、国土交通省が工事を進めてきた三陸沿岸道路のうち、「山田宮古道路」(山田IC〜宮古南IC・延長約14km)が開通しました。

 三陸沿岸道路では、すでに山田道路(山田南IC〜山田IC・延長約7.8km)、宮古道路(宮古南IC〜宮古中央IC・延長約4.8km)が開通していましたが、今回の開通で、両道路がつながり、延長約27kmの高速道路ネットワークが形成されて、地域間のよりスムーズな往来が可能となりました。

 同日、宮古南IC付近(宮古市津軽石)で開通式が行われ、関係者は、高速道路ネットワークの形成が復興への後押しになると開通を祝いました。

【県内初の高速道路ナンバリング標識】
 高速道路ナンバリング標識は、高速道路に路線名に併せて路線番号を付け、訪日外国人をはじめ、利用者にわかりやすい道案内を実現するための道路標識。

 高速道路ナンバリング標識が設置されるのは県内初で、今回の開通に合わせ、国道45号3ヶ所と、山田北IC付近に、「E45」と表記された標識がお目見えしました。

 

鍬ヶ崎・光岸地地区で「まちびらき」

 10月28日(土)、東日本大震災津波で壊滅的な被害を受けた宮古市鍬ヶ崎・光岸地(こうがんじ)地区で「まちびらき」記念式やイベントが開催されました。

 これは、同地区の土地区画整理事業において、道路などの公共施設の整備や市街地の整備が一定程度進んだことから、復興のひとつの節目として行われたものです。

 宮古湾に面した同地区は、東日本大震災津波で1,000棟を超す建物が全半壊しました。そのため、宮古市は、平成25年から同地区約23.8ヘクタールを対象に土地区画整理事業を進めています。

 9月末現在で、面積ベースで約79%の土地の引渡しが終了しており、本年度中に全ての引渡しを目指しています。

 式典では、山本宮古市長が「鍬ヶ崎・光岸地の復興なくして、宮古市の復興なし。一日も早い復興、そして復興の先を見据えたまちづくりを進めて参ります。」と挨拶し、その後、地元中学生による作文朗読や復興事業の経過報告などが行われました。

 また、鍬ヶ崎小学校校庭では、復興が進む街並みを上空から見渡す熱気球搭乗体験が開催されたほか、特設会場では、力強い音色を奏でる宮古市の山口太鼓の演奏や餅まき、さんますり身汁のお振る舞いなどのイベントが行われ、多くの住民で賑わいました。

 

中心市街地に「ほんまるの家」、「陸前高田まちなかテラス」オープン

 10月1日(日)、陸前高田市高田町の中心市街地に整備を進めていた商業施設「陸前高田まちなかテラス」と交流施設「ほんまるの家」がオープンしました。

 「陸前高田まちなかテラス」は、仮設店舗で営業を続けてきた5つの店舗からなる商業施設で、同日はそのうち地酒や和雑貨を扱う店やそば店、美容室、ラーメン店など4店舗がオープンしました。

 また、交流施設「ほんまるの家」は、建築家の伊東豊雄さんが設計した施設で、東京ガス株式会社が市に寄贈を申し出て、栃木県宇都宮市から移設されたものです。

 施設内には、調理設備や大きなテーブルが備えられ、料理教室や各種講座の開催など、多目的に活用できるほか、イベントなどの貸切利用を除き、予約無しで休憩や読書、飲食など無料で利用することができ、多世代のコミュニケーションの拠点として期待が寄せられています。

 

「災害廃棄物処理体制」の連携協定締結

 10月19日(木)、岩手県と大船渡市、大船渡市赤崎町に工場を持つ太平洋セメント株式会社(東京都港区)が、「循環型地域社会の形成に関する協定」を締結しました。

 この協定は、三者が相互に連携することでそれぞれの資源を有効に活用して、平時から県内における災害廃棄物処理体制を構築するとともに、循環型地域社会の形成を推進し、環境の保全・創造及び地域の活性化を図ることを目的としたものです。

 県庁で行われた締結式では、達増知事、戸田大船渡市長、太平洋セメント株式会社の福田修二社長が、協定書に署名しました。

 太平洋セメント株式会社の大船渡工場は、東日本大震災津波で発生した県内の災害廃棄物約618万トンのうち県沿岸地区3市2町からおよそ97万トンを受け入れ、セメントに再利用した実績があり、今回の締結に至りました。

 協定に基づく連携事項は、廃棄物の資源化等による環境負荷低減、災害廃棄物の処理、環境学習の推進、その他環境の保全・創造及び地域の活性化に関することの4項目が掲げられています。

 

ラグビーワールドカップ 2019™岩手・釜石開催 試合日程決定

 11月2日(木)、ラグビーワールドカップ 2019™日本大会の試合日程発表会が東京都で行われ、国内12会場で行われる全48試合の日程・会場が決定しました。

 釜石市の釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)での試合日程は、2019年9月25日(水)フィジー対アメリカ地区第2代表、10月13日(日)アフリカ地区代表対敗者復活予選優勝チームの2試合です。

 フィジーは、東日本大震災津波の際、支援をしていただいた岩手県にゆかりのある国の一つであり、復興支援への感謝を伝えるとともに国際交流発展のための絶好の機会となります。

 ラグビーワールドカップ 2019™の対戦カード決定に、野田釜石市長は「世界の皆様に感謝の気持ちを表明する好機として、心して取り組んで参りたい。共同開催の岩手県とともに、しっかりと重責を担い、被災市町村、被災3県さらに東北6県と連携協力をはかり、地域一体となって取組を続けたい。」とコメントしました。

 

 

陸中山田新駅舎のデザインは「風車」をイメージ

 10月26日(木)、山田町が、東日本大震災津波で被災した陸中山田駅の新駅舎の基本計画をまとめました。

 町は、山田湾とそれを際立たせる「オランダ島」を観光資源として位置づけており、新駅舎のデザインは、オランダの風車をイメージしたシンボリックなデザインで、平成30年4月に着工、同年9月の完成を予定しています。

 新駅舎は、木造平屋建てで、切符販売を行う駅機能ゾーンと、観光物産ゾーン、トイレゾーンで構成されており、駅に隣接する公共施設山田町ふれあいセンター「はぴね」側とロータリー側の2カ所に出入り口を設置。「はぴね」との接続をスムーズにすることで、両施設の利用効率の向上を図ります。

 現在不通となっているJR山田線・宮古~釜石間は、復旧工事が進められており、復旧後の経営は三陸鉄道へ移管されることになっています。平成30年度末に予定されている三陸鉄道の久慈~盛間の全線開通には、地域の活性化と交流人口の拡大の期待が寄せられています。

 

三陸鉄道「こたつ列車」運行スタート

 三陸鉄道の冬の風物詩「こたつ列車」が、北リアス線(久慈~宮古間)で12月16日(土)から運行をスタート。ローカル線ならではのおもてなしが満載。

【三陸の冬は「こたつ列車」】
 車内では、地元伝統の「なもみ」が登場したり、絶景ポイントで列車を停止してくれたりと、ローカル線ならではのおもてなしが満載。

 久慈駅発の列車に乗車される方には、アワビ、ウニ、ホタテなど三陸ならではの海鮮弁当やお膳形式の豪華な海の幸満載の「大漁舟唄御膳」などの予約販売、宮古駅発の列車に乗車される方には、季節のスイーツの予約販売が可能です。

運転日■
12/16(土)~3/31(土)の土・日・祝日
および12/30(土)~1/ 8(月)の毎日
運行時刻■
久慈12:15 → 宮古13:54
宮古14:40 → 久慈16:32
*3月については若干変更予定。
料金■ 乗車区間の運賃
(例 久慈-宮古片道¥1,850)+座席指定料金 ¥310
弁当・スイーツの予約■
乗車日2日前13時までの予約が必要

問い合わせ■
三陸鉄道株式会社 旅客サービス部
TEL:0193-62-8900(受付時間9:00~18:00)

 

さんりくイベント情報

【野田ホタテまつり】
野田村の特産品である「荒海ホタテ」。この日だけの「大直売会」では、荒海ホタテを活きたまま購入できるほか、焼きホタテなどの販売や各種飲食ブースの出店もあります。
開催日■12月3日(日)
場所■野田漁港
問い合わせ■野田村漁業協同組合
☎ 0194-78-2171

【おおつち鮭まつり】
新巻鮭の祖・大槌城主の大槌孫八郎政貞没後400年の記念事業として開催。鮭つかみどり(有料定員制)、鮭バーベキュー、新巻鮭作り体験(参加料あり)、おためしセリ体験、新潟県長岡市のあぶらあげのお振舞い(数量限定)などイベントが盛りだくさん。
開催日■12月3日(日)
場所■大槌町魚市場
問い合わせ■大槌町産業振興部商工観光課
☎ 0193-42-8725

【岩手の鮭まつり&岩手の海産物まつり】
水産物を取り扱う県内業者が集まり、さまざまな水産物や水産加工品の販売が行われます。生サケや新巻鮭、イクラ、アワビ、塩ウニ、三陸わかめなど、三陸の海の幸を購入できます。
開催日■12月9日(土)〜12月10日(日)
場所■もりおか歴史文化館
問い合わせ■岩手の鮭まつり実行委員会(岩手県漁業協同組合連合会)
☎ 019-626-8080

【元祖宮古鮭まつり】
実際に川の中に入って行われる「鮭つかみ捕り」(有料定員制)のほか、鮭汁無料お振舞い(先着)や鮭ラーメン早食い競争(先着・有料)など旬のサケを活かした様々なイベントが行われます。宮古駅前~鮭まつり会場まで無料シャトルバス運行。
開催日■12月17日(日)
場所■津軽石川河川敷
問い合わせ■宮古鮭祭実行委員会事務局
☎  0193-62-3534

【北三陸くじ冬の市】
11月~2月まで月に一度開催される「北三陸くじ冬の市」。三陸・久慈の新鮮な海の幸・山の幸はもちろん、みんなで楽しめるイベントや郷土芸能発表などふるさとの魅力盛りだくさんの市です。
開催日■12月23日(土・祝)
場所■中心市街地周辺
問い合わせ■北三陸くじ冬の市開催実行委員会(久慈市観光交流課内)
☎  0194-52-2123

【「北山崎断崖クルーズ観光船」年始運航】
1/1~1/3に臨時便を運航、北山崎の景勝を海から臨場感たっぷりに見学できます。弁天崎・矢越崎・北山崎へと1周約50分の就航です。
開催日■1/1(元旦)、1/2(火)~1/3(水)
※ 1/1 6:30・10:00 1/2・1/3 10:00
場所■田野畑村島越漁港
問い合わせ■ホテル羅賀荘
☎  0194-33-2611

 

岩手県 東日本大震災津波の記録

 あの日何があったのか。今一度、沿岸市町村別に東日本大震災津波を振り返り、御紹介します。

■村を守った普代水門と太田名部防潮堤
 普代村も、明治三陸津波、昭和三陸津波など過去の津波で甚大な被害を受けました。
 このことから県と普代村では、津波から住民を守るために、普代浜に普代水門、太田名部漁港に太田名部防潮堤を築きました。
 当時、一般的な防潮堤の高さは10m前後とされていましたが、この建設に当たっては、村長などの強い要望により、ともに15.5mという高さになりました。

 普代村の中心部は、普代川に沿って形成されていますが、普代川河口から約300m上流に建設された普代水門は、東日本大震災による津波の村中心部への到達を防ぎ、村の被害を最小限にとどめました。

 また、太田名部防潮堤を襲った津波は14mの位置に止まり、防潮堤内側への浸水を防ぎ、民家の浸水被害は皆無となりました。

● 津波痕跡高 18.4m 普代海岸
● 行方不明者 1人
● 負傷者 4人
(平成29年10月31日現在)