第126号(平成29年6月25日)の写真

 5月27日(土)、「高田松原」の再生に向けてマツの苗木を植える「高田松原再生記念植樹会」(主催:岩手県、陸前高田市など)が開催されました。

 かつて約7万本のマツがあった名勝「高田松原」は、東日本大震災津波により、一本の松を残して全て流失しましたが、防潮堤の整備や盛り土の造成工事が進み、マツ林(防潮林)の再生に向けた本植栽を行うことができるようになりました。

 植樹会には、市民や関係者ら約400人が参加。開会式で達増知事は「今日は、高田松原を再生する第一歩。苗木が大きく育つよう、関係者と力を合わせて見守り続けてく。」と挨拶。戸羽陸前高田市長は「全ての市民が心を一つにできるのは、この高田松原を再生させること。」と述べました。

 また、鳥取県や日本の森・滝・渚全国協議会からクロマツの苗が寄贈され、参加者は、防潮堤第1線堤と第2線堤の造成地約0.25ヘクタールに、クロマツの苗木約1,250本を植樹。関係者らが、高田松原の松ぼっくりの種から育てられた苗木2本を記念植樹しました。

 閉会式では、高田小学校の児童が「私たちもこの苗木に負けないように大きく育ち、青い海、緑豊かな高 田松原を育てていきます。」と宣誓しました。

 県は、同市のNPO法人「高田松 原を守る会」と協力し、平成31年度までに約4万本のマツの苗木を植える予定です。

 

野田村土地区画整理事業・都市公園事業 竣工式

 野田村が復興事業で整備を進めてきた土地区画整理事業と都市公園事業「十府ヶ浦(とふがうら)公園」の工事がほぼ完成し、6月11日(日)、竣工式が開催されました。

 竣工式には関係者約170人が出席。完工記念碑と園名碑を除幕し、テープカットで完成を祝いました。

 区画整理事業は、津波で被災した村役場東側約12.9ヘクタールを整備するため、平成25年10月に着工。区域内には宅地137区画や7ヶ所の機能を持つ複合施設が新設されました。

 また、災害危険区域内に整備された「十府ヶ浦公園」は、平成25年 5月に着工し、津波被害を軽減する機能を有する津波防災緑地として整備が進められました。広さ約19ヘクタールには、多目的イベント広場、多目的活動広場、野田のもり、展望 ・休憩施設、海浜活動広場など緑地化された6つのエリアが設けられ、村民の憩いの場としての役割も担います。

 

 

津波被災跡地に 市の誘致企業が初の進出

 株式会社いわて銀河農園(紫波郡紫波町)が大船渡市に工場などを立地することになり、5月19日(金)、同市役所で企業立地協定調印式が行われました。

 同社は、コンピューターを利用した総合環境制御型温室と環境負荷を軽減した養液リサイクルが特徴の栽培方法を採用し、安定したトマトの提供を行う企業です。

 今回の協定の調印により同社には同市に工場などを建設し操業することで、地域社会の発展に寄与することが期待される一方、同市はこの事業が円滑に推進できるよう協力していくこととなりました。

 津波被災跡地に市の誘致企業が進出するのは初めてで、立地される敷地面積は、トマト栽培棟・集出荷施設棟など含め約32,000平方メートル。施設は10月に着工、平成30年の完成を予定し、30名から50名の雇用が期待されています。

 

ラグビー元ニュージーランド代表主将 リッチー・マコウ氏 釡石で交流

 5月27日(土)、ラグビーワールドカップで、チームを史上初の連覇に導いた元ニュージーランド代表主将のリッチー・マコウ(Richie McCaw)さんが釜石市を訪れ、ラグビーを通して子どもたちと交流しました。

 これは、東日本大震災津波の被災児童を支援するプロジェクト「Support Our Kids」の一環として、ラグビーワールドカップ2019™に向けた機運を高めようと開催されたもので、鵜住居小学校・釜石東中学校で行われたセレモニーには、約200人が参加。マコウさんを歌や吹奏楽の演奏、虎舞で歓迎しました。

 マコウさんは「スポーツには人に夢や希望を与える力 がある。ラグビーワールドカップが釜石で開催されることは素晴らしい。」と語り、同市や宮古市のラグビースクールの子どもたち約60人と、パス回しやタックルなどの練習をして触れ合いました。

 その後、大漁旗を掲げながらスタジアムの建設現場に移動し、風船を空に放して大会の成功を祈りました。

 

岩泉小学校の児童、楽天戦に招待され選手と交流

 5月17日(水)、昨年8月の台風第10号で被災した岩泉町立岩泉小学校の4~6年生の児童約100人が、岩手県営野球場(盛岡市)で開催されたプロ野球パ・リーグ公式戦「東北楽天ゴールデンイーグルスVS北海道日本ハムファイターズ」に招待され、スタンドから大きな声援を送りました。

 被災地の児童・生徒らの公式戦への招待は、株式会社楽天野球団が「がんばろう東北」の支援活動の一環として行っているもので、今回の招待は、昨年12月に銀次選手(普代村出身)、嶋基宏選手が同校を訪問したことをきっかけに実現しました。

 試合前には、球団からプレゼントされたユニホームを身に着けた児童らが、銀次選手や嶋選手と交流。児童を代表して6年生の佐々木元翔(げんと)君が「今日は一生懸命応援します。」とエールを送り、全員で記念撮影を行うなど両選手との再会を喜びました。

 試合は、銀次選手の勝ち越しタイムリーで東北楽天ゴールデンイーグルスが勝利。ヒーローインタビューに銀次選手が登場すると会場は大きな歓声に包まれました。

 

三陸唯一の「おおつち新山高原 ヒルクライム2017」開催

 5月28日(日)、自転車で山を上りタイムを競う「おおつち新山(しんやま)高原ヒルクライム2017」(主催:同実行委員会)が開催されました。

この大会は、東日本大震災津波以降、手入れが行き届かなくなった新山高原のつつじの「再生」、大槌町の復興状況を伝える「創生」、三陸エリアが連携・協力し復興・発展に努めていこうという「共生」の3つを大会理念に掲げ、昨年からスタートしたものです。

 今回も、大槌町の復興の進捗状況を伝え、支援に対する感謝の気持ちを届けようと、沿道から多くの声援が送られました。

 大会には、全国各地からエントリーした約250人が参加。コースは、大槌町役場から新山高原山頂まで、標高 差844メートル、総距離23キロ。色とりどりのウェアを身に着けた参加者は、約8キロをパレード走行した後、年齢や性別に分かれた8クラスで競い、新緑に包まれた新山高原山頂のゴールを目指しました。

 同大会は今後、自転車をコンテンツとした三陸ツーリズムの振興をはかる契機になることが期待されます。

 

『無人島・オランダ島で感動シーカヤック体験』

 三陸海岸のほぼ中央に位置する山田町には、山田湾に浮かぶ無人島・オランダ島があり、眼下に広がるエメラルドグリーンの海は、訪れる人を魅了します。
今回は、おすすめの「期間限定体験プラン」を紹介します。

■6~10月限定特別企画 1日1組限定!! ■
 漁船クルーズの「マリン・ツーリ ズム山田」とシーカヤックの「ジオ トレイル」がコラボレーションした 企画が新登場。

 「オランダ島で感動シーカヤック体験」は、オランダ島への往復は漁船を利用し、オランダ島でシーカヤックが体験できる1日1組の限定プラ ンです。

 レベルに合せて、地元のインストラクターがガイドするので、初心者でも安心して参加できます。

<開催時期>6月1日~10月31日
 ※山田湾の漁業の状況により、ご希望の日に受け入れができない場合があります。
※天候の状況により直前で中止と判断する場合があります。
<催行人数>1日1組限定(4~6名)
<料金>一人5,000円 ※4名以上6名以下でお申し込みをお願いします。
<時間>9:00~10;30分
<申込>催行日7日前までの予約が必要
<問い合わせ>やまだワンダフル体験ビューロー
☎ 0193-82-3111(内線227)8:30~17:15(土・日・祝日除く)
<HP>http://www.yamada-kankou.jp/

 

さんりくイベント情報

【2017年度「お座敷列車北三陸号」運行中】
宮古発の列車は、今回より単独の臨時列車に変わったため、震災で被災し再建された島越駅やNHKの朝ドラ「あまちゃん」において「袖が浜駅」として登場した堀内駅では3分程度ホームに降りることができるようになりました。
■運転日■
7月15日~30日の土・日・祝日
8月5日~15日の毎日
8月19日~10月9日の土・日・祝日
■時刻■
久慈発12:15 → 宮古着13:54(各駅停車)
宮古発14:40 → 久慈着 16:32(快速列車)
■料金■ 乗車区間の運賃(例:久慈-宮古 片道1,850円)+ 座席指定料金310円
■問い合わせ■
 三陸鉄道株式会社 旅客サービス部 ☎ 0193-62-8900(9:00~18:00)

【ひょうたん島まつり】
「ひょうたん島」を目の前にした会場で、イカ焼き、ホタテ焼きなどが味わえるほか、ホタテ釣りの体験もできる。イベントでは郷土芸能の虎舞などが披露され、まつりに併せて東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センターの一般公開も行われる。
■日付■ 7/16(日)
■場所■ 赤浜漁港周辺特設会場
■問い合わせ■ 赤浜公民館 ☎ 0193-42-6562

【もぐらんぴあ 夏まつり】
県内唯一の水族館の夏のイベントとして開催される。地元の特産品テントが出店されるほか、ステージイベントや企画展も開催。同会場で、愛Bリーグ加盟団体等による「三陸ぐるっと食堂in KUJI」も同時開催。見て・食べて・体験できる楽しいイベントです。
■日付■ 7/22(土)〜7/23(日)
■場所■ 久慈地下水族科学館もぐらんぴあ
■問い合わせ■ 久慈地下水族科学館もぐらんぴあ ☎ 0194-75-3551

【宮古夏まつり】
沿岸地方独特の伝統的な郷土芸能が披露され、東北の短い夏を賑やかに彩る。豪快な太鼓演奏が繰り広げられる海の太鼓フェスティバルや、色鮮やかな大漁旗を飾りつけた漁船が港湾を連ねて航行する曳船まつりも行われる。
■日付■ 7/29(土)〜7/30(日)
■場所■ 中心市街地、出崎埠頭
■問い合わせ■ 宮古商工会議所 ☎ 0193-62-3233

 

岩手県 東日本大震災津波の記録

あの日何があったのか。今一度、沿岸市町村別に東日本大震災津波を振り返り、御紹介します。

【大船渡市】

1.壊滅的な被害を受けた中心市街地
 最も大きな被害となったのはJR大船渡線大船渡駅・盛駅周辺で中心市街地を形成していた大船渡町と盛町です。最大浸水深13.0mの津波に襲われ、多くの方が犠牲になりました。

2.過去の教訓を生かした地域づくり
 多くの地区が甚大な被害を受けた一方、吉浜湾に面する三陸町吉浜地区の家屋被害は比較的軽微にとどまりました。

 これは、過去の津波被害の教訓を生かし、低地では農業・漁業を営み、住居は高台に移すという一貫した方針で、津波に備えてきたことによるものです。

● 津波痕跡高
16.9m 越喜来湾
23.8m 綾里湾
17.4m 大船渡湾外洋
17.2m 吉浜湾
● 死者 340人
● 行方不明者 80人
● 負傷者 不明
● 家屋倒壊 3,934棟