第125号(平成29年5月25日)の写真

 4月27日(木)、東日本大震災津波で壊滅的な被害を受けた陸前高田市の中心市街地(同市高田地区)に商業・図書館複合施設「アバッセたかた」がオープンしました。

 「アバッセたかた」は、かさ上げされた中心市街地に開業した大型商業施設。専門店街や衣料量販店、食品スーパーやドラッグストアとともに、7月開館予定の市立図書館が一体的に整備されている施設です。

 同施設の名称「アバッセ」は地元の言葉で「一緒に行きましょう」という意味で、一般公募により決まりました。

 オープン記念式典で戸羽陸前高田市長は「『アバッセにあばっせ』が合言葉になると思う。本当の意味で復興を遂げていくために、この中心市街地からしっかりとまちづくりをしていく。」と挨拶。同市出身の俳優・村上弘明さんによるオープン宣言が行われ、オープンを待ちわびた大勢の市民が入店し、買い物を楽しみました。

 また、隣接地には大型遊具が整備された「まちなか広場」が一部開放され、親子連れで賑わいました。

 発災から6年以上の歳月を経て完成した同施設は、今後まちの核となり、にぎわいの拠点として期待されています。

 

JR大船渡駅周辺地区に3商業施設がオープン

 4月29日(土)、JR大船渡駅周辺地区に新たに商業施設がオープンし、「第2期まちびらき」のセレモニーが開催されました。

 施設には、おおふなと夢商店街協同組合が整備した「おおふなと夢商店街」18店舗、まちづくり会社キャッセン大船渡が整備した「キャッセン・モール&パティオ」16店舗と「キャッセン・フードヴィレッジ」12店舗の計46店舗が入居。

 セレモニーで戸田大船渡市長は「商業再生に向けた大きな節目だが、これからが正念場。多くの来街者でにぎわうよう、様々な取組を実施していきたい。」と挨拶。おおふなと復興応援特別大使の宮川大助・花子さんを立会人に両施設の代表が「まちびらき共同宣言」を行い、鏡開きと餅まきでオープンを祝いました。

 同地区は、昨年3月に駅前の交通広場等の供用開始に合わせ「第1期まちびらき」を開催。現在は、地元の製菓会社のファクトリーショップ等の建設も進められ、本年度中の完成を目指しています。

 

 

宮古市魚市場 増築棟完成

 4月23日(日)、宮古市魚市場(同市臨海通)の増築棟の落成式が行われ、市場関係者ら約100人が出席し完成を祝いました。

 同市場は、東日本大震災津波で被災しましたが、平成23年4月に業務を再開。平成27年8月には増築工事が着工されました。

 卸売場棟は鉄骨造り一部2階建てで、面積はこれまでの約2倍となり、第2管理棟には、作業員や買受人の控室や食堂、会議室などが整備されたほか、36台分のフォークリフト車庫棟などが設けられました。

 また、水産物の鮮度保持のため紫外線殺菌冷海水などの設備も整備され、作業の効率化に向け、タブレット端末を使用した電子入札システムが導入されました。

 同市場は、県内のマダラ約90%が水揚げされ、鮮度の良さは高い評価を得ており、今後はサケやサンマ、イカなどの水揚げ拡大に期待が寄せられています。

 

「釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)」着工

 4月27日(木)、ラグビーワールドカップ2019(TM)の開催地となる釜石市鵜住居(うのすまい)町で、「釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)」が着工され、安全祈願祭と着工式が開催されました。

 式には関係者などおよそ100人が出席。野田釜石市長は「6年間、復興を目指してきた釜石市にとってやっと本日を迎えた。スタジアムのコンセプトは、 “はばたき”と“船出”。次の世代を担う子どもたちが未来に大きくはばたき、大海に向けて船出をしてほしいという願いを込めた。」と挨拶しました。

 その後、地元のラグビーチーム「釜石シーウェイブスR.F.C」の選手が、スタジアムの建設予定地で、デモンストレーションを披露。

 スタジアムは、かさ上げした約9ヘクタールの敷地に、約1万6,000席(うち仮設席1万)を整備。平成30年7月末の完成を目指しています。

 

道の駅「いわいずみ」本格営業再開

 4月20日(木)、昨年8月の台風第10号で被災し、11月から仮営業を続けていた岩泉町乙茂(おとも)の道の駅「いわいずみ」が、本格営業を再開しました。

 記念セレモニーで伊達岩泉町長は「岩泉町が未来に向かって頑張らなければならない。今日はスタートの日としたい。」と挨拶しました。

 再開したレストランでは、開放的な雰囲気の中で特産の短角牛を使用したハンバーグやホルモン鍋などが提供されるほか、新たに利用者がくつろげるカフェスペースが設けられました。

 ゴールデンウィークには、旬の山菜が販売されたほか、イワナの塩焼きや豆腐田楽などを販売する出店も見られ、多くの買い物客でにぎわいました。

 施設の人気商品である「岩泉ヨーグルト」は、被災工場の再建にともない、9月以降の販売再開を目指しています。

【営業時間】
売店■8:30~18:00
レストラン■11:00~17:00
カフェスペース■9:00~17:00
住所:下閉伊郡岩泉町乙茂字乙茂90-1 ☎ 0194-32-3070

 

JR釜石線で「SL銀河」4年目の運行を開始

 4月29日(土・祝)、JR釜石線(花巻駅〜釜石駅)で「SL銀河」が運行を開始しました。

 この日は沿線各地でイベントが行われ、鉄道ファンを始め、沿線住民や多くの観光客が運行初日を歓迎しました。

 SL銀河は、東日本大震災津波からの復興を、観光誘客を通して支援しようと平成26年4月から運行を開始。今年で4年目となり、9月末までの土日祝日を中心に上下51本の運行が予定され、10月以降の運行については、決まり次第お知らせされます。

 C58形蒸気機関車に牽引される客車は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフにデザインされ、車内で上映されるプラネタリウムの内容がリニューアルされています。

 SL銀河の運行は、観光シーズンを迎えた沿岸地域への誘客に大きな役割を果たすと期待されています。

<SL銀河運行時間>
下り/花巻発10:37—釜石着15:07 上り/釜石発10:55—花巻着15:20

 

野田村「観光物産館ぱあぷる」

 三陸鉄道・北リアス線「陸中野田駅」と隣接し、「観光物産館ぱあぷる」、産直施設、レストランなどが一体となった「道の駅のだ」。今回は、「観光物産館ぱあぷる」のおすすめ商品を紹介します。

■「薪窯直煮製法のだ塩」■
 野田村は江戸時代から塩作りが盛んで、海水を汲み直接煮る「直煮(じきに)」という製塩方法で行われていましたが、明治38年に専売制となり製造が廃止となりました。

 平成の時代になって復活し製品化されましたが、東日本大震災津波で塩工房が流失。しかし、翌年2月に高台に塩工房が新築され、薪火を使った伝統的な手法の製塩で見事に復活しました。

 薪の火力で約4日間じっくりと煮詰められた「のだ塩」は、ミネラル豊富でまろやかな味が特徴です。

■山葡萄ワイン「紫雫・Marine Rouge(しずくマリンルージュ)」■
 山ぶどうの栽培面積日本一の岩手県の中で、県内栽培面積の4割を占める県北久慈地域。

 その地域にある野田村の山ぶどうは、糖度が16〜20度と強い甘みが特徴。その山ぶどうを原料として醸造したワインは、ワイナリーに隣接する旧鉱山坑道で貯蔵・熟成され、美味しいワインに仕上げられています。

【観光物産館ぱあぷる】
<営業時間> 9:00~18:00(11月~3月は17:45まで)
<定休日> 9/30、1/1
<問い合わせ> 観光物産館ぱあぷる ☎ 0194-78-4171

HP http://nodaeki.com/

 

さんりくイベント情報

【「たのはたダイビングサービス」営業開始!】田野畑村
4月29日(土)から、たのはたダイビングサービスが営業を開始しました。

施設には休憩室、シャワー、更衣室、器材干し場等も完備。

現地サービスでは、ダイビングガイド、講習、体験ダイビングのサービスは行っていないため、バディによるセルフダイビングとなります。

スキルに不安のある方やバディが見つからない方は、お電話でお問合せください。

<住所> 下閉伊郡田野畑村机142-3 海体験番屋内
<問い合わせ> たのはたダイビングサービス ☎ 0194-33-2881
HP:http://tanohata-ds.com/

【釜石大観音炎の祭典】釜石市
釜石大観音は、高さ48.5mの鎌崎半島に立つ白亜の魚藍観音像。「炎の祭典」では、郷土芸能奉納や諸願成就を願い護摩を奉修する「祈願の炎」が行われます。イベント当日は拝観料無料。
■日付■6/4(日)
■場所■釜石大観音
■問い合わせ■釜石大観音 ☎ 0193-24-2125

【平庭闘牛大会つつじ場所】久慈市
東北唯一の闘牛大会。迫力ある角突きを間近でご覧いただき感動と興奮を味わってください。
取組終了後には、豪華景品が当たる抽選会も開催します。
■日付■6/11(日)
■場所■平庭高原闘牛場
■問い合わせ■いわて平庭高原闘牛会(久慈市産業建設課内) ☎ 0194-72-2111

【第29回 閉伊川釣り大会】宮古市
渓流釣りと言えば閉伊川。県内外から多くの釣り愛好者が訪れます。イワナとヤマメの2つの部門があり、大物を狙って自慢の腕を競い合います。
■日付■6/18(日)
■場所■川井地域の閉伊川本支流
■問い合わせ■宮古商工会議所川井支所 ☎ 0193-76-2120

 

岩手県 東日本大震災津波の記録

 あの日何があったのか。今一度、沿岸市町村別に東日本大震災津波を振り返り、御紹介します。

【洋野町】

1.沿岸部唯一の人的被害ゼロ
 県沿岸地域最北端に位置する洋野町では死者・行方不明者・負傷者がなく、人的被害は免れました。その要因として、ハード対策のみならず、津波対策に対する意識の高さというソフト面での対策が講じられていたことが挙げられます。

2.津波に対する備え
 洋野町では、震災前から各地で自主防災組織の立ち上げに取り組んでおり、自主防災組織の中には避難道の除草や整備、海抜表示板の作成・設置など、津波に備える独自の取組を行ってきた団体もあります。このように日頃から津波が来たら避難するという意識を徹底したことが、犠牲者ゼロにつながったといえます。

● 津波痕跡高
12.0m 洋野・久慈北海岸
● 死者
0人
● 行方不明者
0人
● 負傷者
0人
● 家屋倒壊
26棟