第119号(平成28年12月15日)の写真

 平成28年11月26日(土)から12月5日(月)、東日本大震災津波で被災し、再生作業が進められている陸前高田市の文化財を紹介する展覧会「ずっとずっと ふるさと陸前高田〜心に生きる『たからもの』〜」が同市高田町のコミュニティホールで開催されました。

 被災した同市の4つの文化施設では、収蔵・展示品約56万点が津波にのまれましたが、文化財の救出活動で約46万点を回収。岩手県立博物館や東京国立博物館など全国からの支援を受け、泥や塩分、雑菌を取り除く「安定化処理」などによる修復が行われ、約17万点の文化財が再生されました。

 会場では、漁撈(ぎょろう)用具(国の登録有形民俗文化財)や「吉田家文書」(県指定文化財)など約100点を展示。

 地元での展覧会開催は震災後初めて。訪れた人たちは、およそ6年ぶりに戻った地域の“たからもの”を熱心に眺めていました。

 

「いわて三陸復興フォーラムin長野」を開催しました

 岩手県は、平成28年12月3日(土)、「いわて三陸復興フォーラムin長野」(主催:岩手県/共催:長野県)を長野市で開催しました。本フォーラムは、東日本大震災津波からの本県の復興を全国に発信するために平成24年より開催しているもので、今回で5回目となります。

 開会の挨拶の後、阿部長野県知事から達増知事へ台風10号災害への災害見舞金が贈呈されました。来賓の務台内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官の挨拶に続けて、「地域で進める災害からの復興」をテーマに、達増知事と阿部知事、菊池信州大学地域防災減災センター長が鼎談。達増知事は、これまで長野県からいただいた多くの応援職員派遣について感謝を述べた後、「復興は進んでいるが、恒常的な人手不足が課題」と現状を報告しました。

 パネルディスカッションでは、4人のパネリストが「地域の復興力」をテーマに意見交換。震災からの教訓を盛り込んだ地区防災計画の策定や平時の避難訓練、地域で震災を語り継ぐことの重要性など、それぞれの経験を踏まえた貴重な提言がなされました。

 会場では、被災状況や復興の現状を伝えるパネル展のほか、岩手県産品の販売も行い、盛況を博しました。

 これまで全国から寄せられた多くの支援に感謝しつつ、これからの復興にも思いを寄せる意義深いフォーラムとなりました。

 

「岩手復興ドラマ」制作 東日本大震災津波の記憶を県内外へ発信

 岩手県は、東日本大震災津波の記憶の風化を防ぐことなどを目的に、被災者の姿をドキュメンタリータッチで描く「岩手復興ドラマ」を制作します。

 このプロジェクトは、復興庁の被災者支援総合交付金を活用して制作するもので、多くの人が参加できるように原作ストーリーや出演者を一般公募した結果、原作ストーリーに75作品、出演者に202人の応募がありました。

 平成28年11月17日(木)、岩手県庁で制作発表会が行われ、ドラマを監修する作家の高橋克彦さんをはじめ、主演に選ばれた宮古市出身の太田いず帆さんと盛岡市在住の刈屋真優さんなどが出席しました。

 応募があった原作ストーリーを基に、「日本一ちいさな本屋」と「冬のホタル」の2作品のドラマを制作。俳優の村上弘明さんをはじめ、藤田弓子さん、長谷川初範さん、古谷敏さんなども出演します。

 公開は平成29年3月を予定しており、県内の民放2局で放送するほか、県内6カ所で上映会を開催し、岩手県公式動画チャンネルでも県内外に向けて発信します。

特設サイト   http://www.iwatefukkoudouga.jp/

 

「世界津波の日」高校生サミットin黒潮 開催

 平成28年11月25日(金)から26日(土)、世界30カ国の高校生が津波防災について意見を交換する「世界津波の日」高校生サミットin 黒潮(主催:高知県、黒潮町など)が高知県黒潮町で開催されました。

 同サミットは、国連総会での「世界津波の日」制定を記念し、防災や減災において主導的な役割を担う将来のリーダーを育成するため、初めて開催されたもので、世界30カ国の高校生約360人が参加。本県からは、盛岡第一、水沢、宮古工業高校の3校が参加し、宮古工業高校の3人は、平成17年から実施され今年度で148回を数える「津波模型」を使用した防災啓発活動を紹介しました。

 最終日の総会では、津波のリスクを認識し、防災意識を後世に伝え、多くの尊い命を守るためにできるかぎり努力するという「黒潮宣言」が採択され、閉幕しました。