第102号(平成28年3月15日)の写真

 東日本大震災津波から5年を迎えた平成28年3月11日(金)、岩手県と大船渡市の合同追悼式が大船渡市民文化会館(リアスホール)(同市盛町)で開催され、ご遺族や関係者等約730人が参列しました。

 追悼式では、政府主催式典の映像が生中継され、地震が発生した午後2時46分には、参列者全員で黙とうを捧げました。

 達増知事は、「私たち岩手県民は、犠牲になられた方々のふるさとへの想いを受け継いで、この東日本大震災津波の経験と教訓を後世に伝えていくよう努めながら、復興の道を歩んでいかなくてはならない。全ての岩手県民が心をひとつにして復興を成し遂げ、いのちを守り、海と大地と共に生きるふるさと岩手・三陸の創造を実現する。」と式辞を述べました。

 また、ご遺族を代表して、北里大学海洋生命科学部に通っていた娘の佳苗さんが現在も行方不明となっている瀬尾眞治さん(東京都)が、「娘が沢山の方たちと結び付けてくれた絆を大切に、佳苗の分までしっかり前を向いて生きていこうと思います。復興には、まだまだ時間がかかりそうですが、わたしたち家族は、大震災を風化させないために、語っていくことが与えられた使命だと思います。」と追悼の言葉を述べました。

 このあと、児童代表の吉田琴美さん(大船渡市立赤崎小学校6年生)は、「震災当時は、私たちはあまりに幼く、様々なことを理解し受け止めることは出来ませんでした。しかし今は、本当に沢山の様々な方々がくださったエールのおかげで、今日まで元気に明るく過ごすことが出来たことを実感しています。これからは、私たちがこの故郷のために、これまで支えてくださった沢山の方々からいただいた暖かい心をお返ししていこうと決意しました。」と述べ、大船渡市立赤崎小学校と蛸ノ浦小学校の児童が、献歌として「旅立ちの日に」、「花は咲く」を犠牲者に捧げました。

東日本大震災津波により、岩手県では、5,131人(直接死4,672人、関連死459人)の尊い命が奪われ、今もなお、1,124人の方々が行方不明になっています。
(平成28年2月29日現在)

 

県立高田高等学校・新校舎での初の卒業式

 平成28年3月1日(火)、東日本大震災津波で全壊した岩手県立高田高等学校(陸前高田市)の卒業式が行われました。高台に再建された新校舎での卒業式は震災後初めてとなります。

 卒業生161人(普通科146人・海洋システム科15人)は、入学時から2年間、約20キロ離れた大船渡市にある大船渡東高等学校萱中(かやなか)校舎を仮校舎とし、スクールバスで通学。昨年4月から陸前高田市の新校舎に移り、高校生活を過ごしました。

 卒業生代表の磯谷茉佑(まゆ)さんは、「国内外を問わずたくさんの人から支えられて、今現在があることに心から感謝しています。地域と社会に貢献できる人間になれるよう、精進していきたいと考えています。」と誓いました。

 震災を乗り越え、卒業式を迎えた生徒は、希望に満ちた新たな一歩を踏み出しました。

 

地元卒業生へ心温まるメッセージ三陸鉄道・久慈駅

 三陸鉄道北リアス線・久慈駅が、卒業を迎えた高校生に向けてメッセージボードを設置しました。

 このメッセージボードは、久慈駅の駒木健次副駅長が、三陸鉄道で通学した卒業生に、利用してもらったことへの感謝と激励の気持ちを込めて贈ったものです。

 心温まるメッセージボードに地元の高校生のみならず、インターネット上で静かな感動を呼んでいます。

高校卒業おめでとう~津波・5年・旅立ち~
海が盛り上がって、車が流されて、そんな映像なんか見たくない。
小学生のころ、家族で見た夏の碧い海がいい。
みんな前を向いて生きろと言っても、マイナスからの出発環境なんて辛すぎる。
そんなことを言っている君たちの心の真ん中が心配です。
どうかその分「いいこと」がたくさん訪れますように…。
世間の波に呑み込まれないように、どうか皆さま助けてあげてください。
あまちゃん北三陸駅で通学したことが、これから先、何かの機会に人生の糧となることを願っています。本当に、みんなみんな愛おしい。そして「さんてつ」を利用してくれてありがとう。心からお礼申し上げます。
高校卒業おめでとう!みんなに幸あれ!
三陸鉄道 久慈駅

 

ふるさと納税未来大賞に「いわての学び希望基金」選出

平成28年2月11日(木)、東京都内で「ふるさと・いいこと・フェア」(ふるさと知事ネットワーク主催)が開催され、岩手県の「いわての学び希望基金」の取組が、ふるさと納税制度を有効に活用して優れた取組を行っている自治体として「ふるさと納税未来大賞」を受賞しました。「いわての学び希望基金」はふるさと納税制度などにより全国の皆様から寄付をいただき、被災地の子ども達への様々な支援に活用されています。