第94号(平成27年10月15日)の写真

 平成27年9月30日(水)、エスポワールいわて(盛岡市)において「東日本大震災津波からの復興に係る意見交換会(若者との意見交換会)」が開催されました。

 これは第2期復興実施計画を進めるに当たり、若者や女性の幅広い意見を取り入れ、復興の取組を促進し、今後の施策に活かしていく目的で行われたものです。

 当日は、沿岸地域で活躍している県内出身者や三陸の復興と地域の活性化に力を注いでいる「いわて復興応援隊」など県外出身者の男女7名が集まり、「復興を進める上で、若者の力で解決できる課題」、「復興に取り組む様々な主体が連携し解決できる課題」をテーマに岩手大学農学部広田純一教授の司会の下、意見交換を行いました。

 参加者からは、「学校や家の他に地元で交流できる場所(サードプレイス)が必要」、「フェイスブックやツイッターを利用した地域間のネットワーク作り」、「仕事以外のやりがい、生きがいを持てる地域作り」、「首都圏からのUターン、Iターンの取組が必要」等の意見が出されました。

 意見交換会に出席した大船渡市のNPO法人防災・市民メディア推進協議会・田村華恵(はなえ)さんは、「同年代の人と意見を交わすことが少ないので、刺激的で自分も頑張ろうと思いました。」と話し、山田町のシーカヤック運営GEOTRAIL代表・川村将崇(まさたか)さんは、「今日の意見交換で問題点は分かったが、どのように問題を解決していくかを考えなければならない。これからも今日会ったメンバーとつながりをもって接し、課題の答えが見つけられれば。」と話していました。

 

平成27年【第2回】「いわて復興ウォッチャー調査」の結果を公表しました

 岩手県では、東日本大震災津波からの復興状況を定期的に把握するため、「いわて復興ウォッチャー調査」を実施しています。

 これは、被災地域に居住又は就労している方々を対象に、半年に1回実施するものです。

 今回は、平成27年第2回目(平成27年8月実施)の調査結果から、主なデータを紹介します。

【被災者の生活の回復に対する実感】
「回復」又は「やや回復」:66.4% (前回調査:65.9%)

・前回調査と比べ0.5ポイント上回った。
・新しい町並みが整備されたという声がある一方で、若者の地元離れを懸念する声や取り残されている被災者の心のケアを訴える声も見られた。

【地域経済の回復に対する実感】
「回復」又は「やや回復」:54.2% (前回調査:53.6%)

・前回調査と比べ0.6ポイント上回った。
・水産業の好調や従来からのビジネスモデルからの転換に成功といった声がある一方、商業の不振や人手不足を訴える声も見られた。

【災害に強い安全なまちづくりに対する実感】
「達成」又は「やや達成」:33.3% (前回調査:30.5%)

・前回調査と比べ2.8ポイント上回った。
・防潮堤等工事の進捗を評価する声がある一方、防潮堤で海が見えなくなるとの声や避難誘導看板等の不足、住民の不安解消がなされていないといった声も見られた。

 

女子高校生が企画 応急仮設住宅の外壁がハートマークで飾られる

 平成27年9月20日(日)、釜石市中妻町の応急仮設住宅の外壁が、色とりどりのハートマークにあしらわれたマグネットシートで彩られました。

 これは、同応急仮設住宅に住む寺崎幸季(ゆき)さん(釜石高校2年)が、「無機質な応急仮設住宅ではなく、愛着を持って“家”と呼んで暮らしたい。」という想いから企画。アーティストで東京藝術大学教授の日比野克彦さんへ協力を求め実現したものです。

 日比野さんは、「想いを形にして、人と人を繋いでいきたい。」と、東日本大震災津波直後から、被害を受けた場所をハートマークで飾る「ハートマーク♥ビューイング」の活動を行っており、当日は、住民やボランティアなど約100人が参加。この企画に賛同した全国の有志や地元の幼稚園、小学生、釜石高校の生徒から寄せられた約6千枚のシートで応急仮設住宅の外壁を色鮮やかに装飾しました。

 

東日本大震災津波後初の「カキ出荷式」

 平成27年9月30日(水)、大船渡市漁協の製氷工場で、カキの出荷式が行われました。

 東日本大震災津波で同市のカキ養殖は、養殖イカダや加工施設が大きな被害を受け、震災前に約130人いた養殖業者は81人に減少しました。震災の翌年には出荷を再開しましたが、年々カキ養殖関連施設の復旧が進み、今般本格的に出荷体制が整ったことから、震災後初めて出荷式が実施されました。

 式には、同市漁協のカキ養殖漁業者や関係者などおよそ40人が出席。テープカットで今季初の出荷を祝った後、むき身カキ約1.9トン、殻付きカキ32,490個が築地市場(東京都)に出荷されました。

 同市漁協によると、今年度は、むき身カキ144トン、殻付きカキ274万個の出荷を見込んでおり、カキの出荷量は震災前の8割まで回復する見通し。来年3月まで出荷が行われる予定です。