第93号(平成27年10月1日)の写真

 平成27年9月7日(月)、学生向けの復興の現場見学会(主催:岩手県)が陸前高田市で開催されました。

 学生を対象とした現場見学会は初めての試みで、就職前の学生に復興事業や被災者支援活動を理解してもらうことが目的。当日は、県内から31人、県外から6人、計37人の学生が参加し、5か所の現場を見学しました。

 参加者は始めに、盛り土が約10mに達した高田地区海岸防潮堤第二線堤から、復旧工事が進められている防潮堤の工事状況を見学。また、事業担当者から、高田松原海岸の白砂青松を再生する事業の説明を受けました。

 次に、旧道の駅「高田松原」タピック45では、昨年3月から土砂運搬のため稼働しているベルトコンベヤー「希望のかけ橋」を見ながら土地利用の概要や、平成32年度に完成予定の「高田松原津波復興祈念公園」事業について説明を受けました。

 気仙川災害復旧工事現場では、堤防高12.5m、水門延長211mの水門土木工事を見学。 

 災害公営住宅下和野団地では、住民の交流や相談の拠点である「市民交流プラザ」を訪れ、地域包括ケアの取組を学びました。

 最後に訪れた「陸前高田市コミュニティホール」では、陸前高田市まちづくり協働センターのスタッフより地域づくりの取組について説明を受けた後、地域住民の現状や、今後のまちづくりへの質問や意見交換が行われました。

 盛岡市から参加した学生は「テレビや新聞では、復興の状況の情報を目にしても実感がわかなかった。実際に現地に来て、内陸と沿岸のギャップを感じることができました。」と見学会への参加の感想を述べました。

 また、同年9月15日(火)には、同市高田地区に土砂を運搬しているベルトコンベヤー「希望のかけ橋」が稼働を停止し、終了式が行われました。「希望のかけ橋」は、土砂の運搬作業の工期を大幅に短縮させ、同地区では、今年度から順次宅地が供給予定となっています。

 

「いわて復興インデックス報告書(第15回)」のデータから

 沿岸被災12市町村を中心とした本県の復旧、復興の現状やその推移を把握するためのデータを定期的に取りまとめている「いわて復興インデックス報告書」。
 今回は、第15回(平成27年8月26日公表)結果から、主なデータを紹介します。

【暮らし】
災害公営住宅の進捗率:30%
完成戸数:1,789戸(県整備692戸、市町村整備1,097戸)
(平成27年6月末現在)
*完成戸数 平成27年3月末現在:1,525戸(県整備574戸、市町村整備951戸)・進捗率26%

災害公営住宅整備事業における建設予定戸数5,876戸(県整備2,784戸、市町村整備3,092戸)に対する進捗率は30%。

【なりわい(産業)】
産地魚市場水揚量:95.9%(3年平均比)
19,980トン(年度累計:平成27年4月~平成27年6月)

昨年低調であった船びき網によるイサダの水揚量が回復したことに加え、定置網によるサバ類の水揚量が大きく伸び、水揚量は震災前3年平均に近い水準まで回復。

【安全】
まちづくり(面整備)の進捗率:16%
完成区画数:1,285区画(平成27年6月末現在)

宅地供給予定区画数8,083区画に対する進捗率は16%。

 

三陸鉄道で地元漁師が「ワカメ」をPR

 平成27年9月12日(土)、三陸鉄道北リアス線(宮古-久慈間)で、「三陸岩手ワカメ王子列車」が運行されました。

 これは、三陸産ワカメの販路回復と消費拡大を図る「日本一の三陸岩手わかめ復活キャンペーン」の一環で行われたもので、列車内では投票で人気を競う「浜のワカメ王子総選挙(主催:岩手県)」が開催されました。

 列車には、県内4地区のワカメ生産地(普代村、宮古市田老、同市重茂、大船渡市三陸町吉浜)から選ばれた7人の「ワカメ王子」と、約40人の参加者が乗り込み、「ワカメ王子」は、自慢のワカメをPRしました。

 また、ワカメをふんだんに使った特製の弁当がふるまわれ、参加者は、三陸を代表する特産品の「ワカメ」を満喫する一日になりました。

 

大学生らがドーム型産地直売所「ODENSE 3号」を建設

 平成27年9月18日(金)、宮古市は、宮古市田老にドーム型産地直売所「ODENSE(おでんせ)3号」を建設、寄贈した立命館大学理工学部(滋賀県草津市)、大阪産業大学(大阪府大東市)、ラオス国立大学、インドネシア・イスラム大学等の学生らに感謝状を贈りました。

 ドームの建設は、立命館大学理工学部建築都市デザイン学科の宗本研究室による復興支援活動のひとつで、今回の活動にはインドネシアやラオスで建築を学ぶ学生も参加。東日本大震災津波の教訓と復興していく東北の姿を、自分たちの活動を通じて海外に発信することを目的としています。

 学生らは、同年9月7日(月)から同市田老地区に入り、自炊や掃除など生活を共にしながら建設作業を行ってきました。「ODENSE 3号」は、来春から販売を開始する予定で、地域活性に期待が寄せられています。